066 隣町の依頼
北の町トランポリンまでの汽車が出ている。パンヤが住む町アーパーマから30分くらいで着く旅だ。パンヤとタップは軽装備の防具のみを身に着けその汽車に乗ってクエストを受けに行くのだった。
今日の午前中のこと。パンヤとタップがギルドに行くと掲示板の前で人盛りができていた。一枚の依頼書が原因だ。内容は北の町トランポリンでグールが現れたという内容で、人を襲うらしく特に女性の被害が多く出ていた。
パンヤたちは依頼書を受付で受理してもらった。
受付のお姉さんは心配そうに「気をつけて行ってきてくださいね」と言う。
パンヤとタップは汽車の旅を楽しんだ。
「汽車といえば駅弁なんだにゃ」
そんなことを言いながら昼食の自分で作ってきたおにぎり弁当を見せつけるパンヤ。
タップは「おいおいそりゃ駅弁じゃないだろう」と言いながらも自分もお弁当を広げる。
「腹が減ったらなんとやらだ」
「にゃあ、旅のお楽しみの一部はお弁当なんだにゃ」
〇
汽車がトランポリンに着くとお腹が満たされたパンヤとタップの二名は駅に降りてトランポリンのギルドへと向かった。
パンヤとタップは不思議に思った。ここにもギルドはあるのに何故この町の冒険者や狩人は動かないのかと。
ギルドへ着くなり受付で今回のクエストを確認する。
この町には化け物が潜んでいる。グールを信仰する悪魔の教団も存在しているらしい。
この町の者がクエストを受理できない理由がここにありそうだ。
タップは依頼書を見ると「つまりよそ者だからこその俺たちにグールを討伐しろってことだな」と受付の女性に確認をとる。
「はい、そういうことです」
パンヤは頭を抱える。
「何が何だかさっぱりなんだにゃあ」
タップが説明する。
「つまりこの町の者がグールを狩ってしまうと、狩った者が教団に目をつけられるかもしれないって、皆怖がっている訳さ」
「にゃ、そういうことなのかにゃ」
「そういうこと。だから俺たちがやってくることになったんだろうぜ」
パンヤは「やってやるにゃ」と言いタップの足を軽く叩く。
「僕たちがグールっていう悪魔をやっつけてやるんだにゃー!」




