↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
60/62

060 ミーロだったのかもしれない

 昼食を食べ終わるとタップの姿は消えてしまった。

 パンヤは「タップがどこかに行ってしまったんだにゃあ」と呟くのだった。

 辺りを見回してもどこにもいない。急にいなくなるなんてタップらしくないと思うパンヤなのであった。


      〇


 ギルドへ戻ると受付で報酬をもらっているタップの姿があった。二匹はタップのところまで駆けていく。

 パンヤが「タップ!」と声をかける。


 受付の方を見ていた彼は振り返って「おっ、なんだ相棒」と言った。


「タップ、なんで急に消えちゃうんだにゃあ。いきなりいなくなったらびっくりするんだにゃあ」


 タップは「は?」と言ってワドウの方を見る。


「俺が急に消えた?」


 ワドウはうんと頷く。


「お前ら今日はどこにいたんだ?」


 とタップは聞く。


「にゃあ、僕たちは今日西部の想像山で薬草採りをしていたんだにゃあ」


 ところがタップは「俺は違うぞ」と言い出す。


「俺は今日は東道砂漠でサボテン収集していたから、想像山にはいない」


 ワドウは気づいたのか「ミーロだったのかもしれないにゃ」と口にした。

 パンヤにワドウが説明する。


「ミーロは人間に化けると言っていたにゃ? もしかしたら私たちが出会ったのはタップじゃなくて、タップに化けたミーロだったのかもしれないんだにゃ」


 まったくミーロだとは思っていなかったパンヤは「不親切なんだにゃ」と言い始める。


「ミーロならミーロだって、言ってほしかったんだにゃあ!」


      〇


 家に帰ったパンヤは精神的に疲れたのかベッドに身を預けるように倒れた。


「にゃーん、ミーロだって言ってほしかったんだにゃー」


 ミーロならばミーロだと名乗って一緒に仲良くしたかったパンヤなのであった。

 うつ伏せに倒れるパンヤのところまで駆けていくコーギーのショクパンは彼の前足を舐める。前足を舐められるパンヤは「うーん」と唸ってお腹の方に手を回して回避した。ショクパンは何もやる気のないパンヤの横に着いて「くーん」と声を上げるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。