053 もっと実験がしたい
ラボから帰る前にパンヤとタップにボーラは体調の具合を聞いた。
「君たちの体調に異変はないかい?」
タップは「おう」と答える。
「全然大丈夫だけど」
「君は?」
パンヤの方も元気いっぱいだ。
「力がみなぎるんだにゃ」
「それは活力剤の影響だな」
ボーラは「今日はありがとうございました。いいデータが取れました」と言って頭を下げる。
パンヤとタップも頭を下げラボから去って行った。
〇
パンヤは「次はいつ行けるかにゃあ」と楽しみにしている様子である。実験台という立場がかなり気に入ったみたいだ。
彼の頭の中では実験することは何かをご馳走になることになっている可能性が高い。そうではないのだけれどもそう思っているのだから仕方がない。
タップにパンヤは「次は唐揚げ弁当の実験とかないのかにゃ」と言う。
そんな発言を聞いてタップは答える。
「そりゃあ最高の実験だなあ」
ただ摂取しやすいという需要を思えば唐揚げ弁当の実験があってもおかしくはなかった。何しろ焼きそばを食べる実験があったのだから。ないとは限らない。
〇
ギルドに着いたパンヤとタップは受付に報告して報酬をもらった。
「にゃーん、美味しいものを食べて報酬ももらって最高なんだにゃあ」
「そうだなあ。こういうのだったら、もう一度くらいやってもいいかもなあ」
ギルドの受付のお姉さんは「そんなに良い依頼だったんですか?」と聞いてくる。
「にゃあ、その通りなんだにゃあ。もうこればっかりの依頼でもいいんだにゃあ」
タップは「それは言い過ぎだ」と言う。
「実は、今日の依頼はプロテインを飲む実験で二種類のプロテインをいただいたんだよ。それだけ」
受付のお姉さんは「依頼書に書いてある通りだったんですね」と言った。
「まあ、運動させられたんだがな」




