051 プロテインの実験
黒猫のパンヤは今日もギルドへ行って仕事を探していた。依頼書が貼られた掲示板を見て一匹頷くパンヤ。
「たくさん依頼があって何にしようか迷ってしまうんだにゃー」
掲示板の前で固まったまま動かなくなるパンヤ。するとそこに友人のタップがやってきた。
「どうした相棒。何の依頼を受けるか決めたのか?」
「にゃん。まだなんだにゃん」
すると一枚の依頼書に指をさす。
「お、これなんかいいんじゃないか?」
「それ何にゃん?」
貼ってあった依頼書を剥がしてパンヤに見せる。内容は新作プロテインの味確認であった。三人まで依頼が受けられるらしい。
パンヤは「タップもこれを受けるにゃ?」と聞く。
「ああ。楽しそうだからな」
するとパンヤも「受けてみようかにゃ」と呟く。
「早く決めないと誰かに取られちゃうぜ?」
パンヤは依頼書をもってタップと共に受付まで持っていく。
「これをお願いするにゃ」
依頼書を提出すると受付のお姉さんはにこやかに判を押すのであった。
〇
場所は来たことがあるラボだった。以前は焼きそばを食べる実験でここに訪れたことがある。
白衣を着て眼鏡をかけた三十代くらいの女性が現れた。
「やあ、そちらは二回目だね」
「お久しぶりなんだにゃ!」
手を上げて挨拶をするパンヤ。そして初めましてのタップに挨拶をする。
「こちらは初めましてだね。私の名前はボーラ・ランド。よろしく頼むよ」
「こちらこそ。よろしく頼むよ」
ラボへ入った一匹と一人は食堂へと案内された。
そして緑色の液体が入った二本のボトルが用意されているのが目に入る。
ボーラは「こちらはプロテインとなる。飲んでくれたまえ」と言い指示を出した。
「いただきますなんだにゃ」
パンヤは何の疑いもせずに液体を喉の奥まで流し込んでいく。タップはその様子をしばらく見守っていた。




