050 道端で倒れていた人
朝起きて朝食を食べ終わりギルドへ向かうパンヤ。道を歩いていると足を押さえて倒れている中年の男性を発見した。
「どうかしたのかにゃ?」
「いやあ、馬車に足をはねられてしまってね。ちょっと動くのが難しい状態なんだ」
パンヤは一生懸命にゃーんにゃーんと鳴く。
「それは大変なんだにゃ! すぐに病院に行かないとダメなんだにゃ!」
そう言いながらもどうしたらよいか分からないパンヤ。
すると何かを思いついたのか「ここで待っていてほしいにゃ」と言いギルドへ向かって歩いていく。
ギルドに着くと受付のお姉さんに事情を説明した。
「さっき外で馬車に足をはねられて動けなくなっている人がいたんだにゃ。だから病院まで送りたいから荷車貸してほしいんだにゃあ」
受付のお姉さんに話をしているとタップが何事かと近づいてくる。
「あっ、タップ」
「よう、相棒。何かあったのか?」
タップにも事情を説明するパンヤ。
「そうなのか、そりゃ大変だ。俺も力になろう」
そう言って一匹と一人で荷車を押していく。
〇
道端で倒れている中年の男性のところまでやってくるとタップが補助しながら荷車に乗ってもらった。
「いやーありがたい」
タップは鼻をこすって「じゃあ、病院まで行くからな」と言い荷車を引っ張っていく。パンヤは押す方で力になった。
病院へたどり着くと看護師たちが担架を用意してきて中年の男性はそれに乗っていくのであった。
最後にパンヤとタップにお礼を言う。
「本当にありがとう。助かったよ」
タップとパンヤは手を振って病院へ入っていく彼を見送った。
無事病院の中へと入っていく様子を確認したパンヤとタップは荷車をギルドに返すべく戻っていった。
パンヤはタップが引く荷車に乗って「一日一膳なんだにゃ」と言う。
「そうかい。そりゃあ、いい心がけだ」
ギルドに荷車を戻すとパンヤは対応してくれた受付のお姉さんに「ありがとうなんだにゃ」と言うのだった。




