005 テレレックス討伐
パンヤはわくわくしていた。食事中のテレレックスの下に潜り込むと10個ほどの爆弾を取り出し導火線に火をつける。
パンヤは思った。……この時のために頑張って作ったんだにゃ。
小さな声とジェスチャーで「も・ど・れ」と何度も訴えかけてくるタップ。持ってきた爆弾すべての導火線にライターで火をつけるとそそくさとタップのところへ逃げ帰っていく。
「にゃー、戻ったんだにゃ」
「あのなあ、ひとりでじゃ危な――」
その時10個の爆弾が一斉に爆発し爆風と耳がキーンと鳴るのでタップが何を言っているのか聞こえなかった。
テレレックスはというと、爆発で血を流しながら草原をゴロゴロ転がっていった。転がっていくとじきに動かなくなり討伐は成功したことになる。
「にゃー。にゃんの爆弾が功をなしたんだにゃ」
〇
タップは討伐証明のためにテレレックスから剥ぎ取りを行うと、その様子を見ながらパンヤは自分も欲しいなと訴えかけた。
「にゃんも剝ぎ取って、新しいテレレックスの鎧が欲しいんだにゃ」
タップは「そうかー」と言って剥ぎ取りを続ける。
「ナイフはあるか?」
「にゃ! あるんだにゃん」
「じゃあ剥ぎ取ってみるといいかもな」
言われた通りに剥ぎ取りをしてみるがなかなか刃が入らず難しい。欲しい部位の剥ぎ取りはタップに任せることとした。
「難しいからタップに任せるんだにゃ」
「しょーがねえなあー」
〇
ギルドへ戻ってくると剥ぎ取ったモンスターの部位を見せ討伐完了したことを報告する。
受付のお姉さんは下に視線を移しパンヤに向かって「偉いんだにゃ」と声をかけると、パンヤはタップの足の後ろに隠れたのだった。
「恥ずかしいんだにゃ」




