004 早く爆弾を使いたい猫
ボーンアーマーという鎧を身に着けたパンヤは「どうにゃ? どうにゃ?」と一生懸命感想がほしそうにアピールする。
買い物に同行したタップは腰に左手を当てて右手親指を上げる。
「いいじゃんか、それなりの格好で似合ってる」
褒められたパンヤは喜びすぎてその場で踊りだす。
「うれしいんだにゃうれしいんだにゃ! この格好でモンスター狩りに行くんだにゃ!」
加工屋にお金を払い次は依頼を募集しているギルドへと向かう。
〇
テレレックスの討伐依頼がギルドに届いている。出没場所は西部にある想像山だ。
想像山を登っていくパンヤとタップはドリンクを飲んだり小休憩をとりながら山の奥へと進んでいった。
奥へ奥へと進んでいくなり山の動物たちの気配の異変に気付き始める。動物たちが逃げてきているのだ。進もうとしている先から逃げてきている。
テレレックスが近いことを実感するパンヤとタップ。
パンヤは自家製爆弾をリュックから取り出す。
「近づいたらドカンなんだにゃ」
「今出す必要ないから。危ないだろ」
パンヤはタップの忠告に従い爆弾をリュックにしまいこんだ。
「準備したくなる気持ちも分かる。確かにここから近いかもしれねえな」
〇
進んでいくと何かが暴れている音がした。木が倒れ獣が叫び声を上げている。
タップとパンヤは音のした方に駆けつける。
すると何かを見つけたのかパンヤは叫び声を上げる。
「にゃ! にゃんだありゃ!」
木々をかいくぐり草原まで抜けるとテレレックスがラプターという小型恐竜のようなモンスターを狩り食事をしている光景があった。テレレックスは肉食恐竜のような見た目をしているが前腕が発達しており爪も長い。あの腕にひっかかれでもしたら即死だろう。
タップは静かにテレレックスの動向を探ろうとしているがパンヤはリュックから爆弾を取り出して一匹単身で向かっていく。
小さな声でタップは彼を止めようとする。
「おい、危ないから、早く、戻って、こい」




