047 ハンバーガーの気分
帰り道は空の荷車に乗って移動していくパンヤとヨイカン。
ヨイカンは荷車に横になって昼寝をしていた。帰りの道では荷物もなく山賊から狙われる可能性が低い。そのためさぼっていることにはならないのだ。
パンヤは漫画本『ああこんなところに』の8巻を読み直している。
「にゃー、こんなわんぱくな話になるとは思わなかったんだにゃあー」
漫画本の感想を言うも誰も聞いてはいない。
〇
正午にアーパーマ町に戻ってくるとギルドへ出向き今回の報酬をもらった。パンヤはルンルン気分で帰路に着く。
家に帰ってくるとショクパンが出迎えてくれて、一生懸命に尻尾を振りながら駆け寄ってくる。
パンヤはショクパンを抱き上げて「いい子なんだにゃー」と言い撫でまわした。
まだお昼ご飯を食べていないパンヤは財布を持って外に出る。
今日は何を食べようか迷っているとハンバーガーを買って食べている人の姿が見え、唐突にハンバーガーが食べたくなったのだった。
「にゃっ、今日の昼食はゴリラバーガーにするんだにゃ!」
ゴリラバーガーというハンバーガーショップへ入店していくパンヤ。そこでは多数の猫の従業員が働いており猫でも入りやすい雰囲気が作られている。
レジカウンターへ行くと猫の店員が注文をとる。
「いらっしゃいませにゃ。ご注文は何になされますにゃ?」
「んにゃー」
メニューをじーっと見つめるパンヤ。今日のところはテリヤキゴリラバーガーを頼むこととした。パンヤはメニューを指さして応える。
「僕はテリヤキゴリラバーガーのセットをお願いするんだにゃ」
「はい。テリヤキゴリラバーガーのセットですにゃ? セットはポテトでよろしいでしょうかにゃ?」
「うん、僕それにするにゃ」
「分かりましたにゃ。ポテトのセットで。ドリンクは何になさいますかにゃ?」
再びメニューをじーっとみるパンヤ。
「りんごのサイダーにするんだにゃ」
「はい、りんご味のサイダーいっちょうあがりなんだにゃ!」




