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045 かつ丼トーク

 ある日のこと。黒猫のパンヤと三毛猫のワドウは和風レストランで共に昼食をとる約束をしていた。

 昼食のメニューはかつ丼である。これは『どこに行ってもかつ丼』という漫画に影響されてのことであった。

 二匹で和風レストランに入ると自由に席を選ぶように店員から案内される。居心地の良さを優先し窓際の席を選んだ。

 水を出されるとメニューを見ながら早速注文するのであった。


「僕はかつ丼のお味噌汁セットにするにゃ。ワドウはどうするにゃ?」


「にゃー。私もかつ丼とお味噌汁のセットにするんだにゃ」


 パンヤとワドウは店員を見る。

 店員は「かしこまりました」と言いそのまま厨房へと戻っていった。

 

 パンヤは手に『どこに行ってもかつ丼』の漫画本を持っている。ワドウも同じくだ。

 二匹はかつ丼トークで盛り上がる。

 パンヤは「この本のかつ丼がまた美味しそうなんだにゃ」と言うとワドウは頷いた。


「そうなんだにゃ。この本はかつ丼を表すプロフェッショナルが描いたものなんだにゃあ」


      〇


 二匹がかつ丼のトークで盛り上がっているとかつ丼が出される。


「お待たせしました。かつ丼のお味噌汁セットが2点になります」


 パンヤは「来たにゃ来たにゃ」と言いながら前足の肉球をこすり合わせる。

 ワドウも嬉しそうに割り箸を割った。


「「いただきますにゃ」」


 二匹はそのままかつ丼をいただくとワドウは「あーっ」と声を漏らした。


「かつ丼がうますぎるんだにゃあ」


 パンヤの方もかつを割り箸で掴みいろいろな角度から拝見する。


「このかつは芸術品でもあるんだにゃあ」


 二匹とも『どこに行ってもかつ丼』という漫画に影響されすぎなのであった。


      〇


 パンヤとワドウはかつ丼を食べ終わるとしばらく水を飲みながらトークに花を咲かせていた。『どこに行ってもかつ丼』の他にも二匹は『ああこんなところに』という漫画のファンでもあるのだ。

 食後は気分がよく二匹はしばらく話をして盛り上がっているのであった。

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