043 こん畜生ラーメン
パンヤは薬草を取ってくる仕事を終えるとコーギーのショクパンを連れて夕方の散歩に出かけていた。
「にゃんにゃらにゃん、にゃらにゃんにゃん」
変な鼻歌だが、この鼻歌はパンヤにより作曲されたものだ。
今日は散歩が終わったら夕食を三毛猫のワドウと一緒にとる約束をしている。
夕食はラーメンだ。こん畜生ラーメンというラーメン屋で待ち合わせとなる。
〇
腕時計を見ながらパンヤが来るのを待つワドウ。場所はこん畜生ラーメンの店の前だ。
「腹が減ったんだにゃ」
すると走ってやってくるパンヤ。
「お待たせしてしまったんだにゃ。ごめんにゃ」
ワドウは「そんな待ってないにゃ」と言いながら店に入ろうとする。
「でもお腹ぺこぺこなんだにゃ」
店に入ると店員から「へいらっしゃい」と言われる。
パンヤは店の雰囲気を気に入ったようだ。
「にゃーなんか、らっしゃいの前にへいを言うのが本格的な感じがするんだにゃ」
カウンター席に座るとラーメンを決める前にメニューに餃子があるか確認するワドウ。
「ラーメンには餃子が必要なんだにゃ!」
パンヤは頷いて応える。
「にゃーそうなんだにゃ。本格的なラーメン屋では餃子も本格的なんだにゃー」
ワドウは本格的とはなんなのか疑問に思ったが、突っ込んでいる暇があったらメニューを眺める方に集中したいのだった。
パンヤはもう決まったようだ。
「僕は、餃子とこん畜生ラーメンにするんだにゃ」
メニューに載っているラーメンのこん畜生ラーメンは店の名前にもなっている看板商品である。
ワドウも同じ内容の注文をするのであった。
「私もその注文にするんだにゃ」
〇
注文した品が届くとそれぞれ割り箸を割ってまず蓮華でスープからいただいた。
「あーっ! 美味しいんだにゃ」
ワドウも一口いただくと同じ感想を言うのであった。




