037 調子に乗る黒猫
ギルドで緊急招集がかかった。どうやら町の近くにテレレックスが出没したらしい。
テレレックスは8メートルほどの巨体で恐竜のような見た目をしている。前腕が発達しており性格は恥ずかしがり屋で狂暴で暴れ回ることが多いことで有名であった。
テレレックス狩りにタップやワドウも集まっている。そこへテレレックスアーマーを装備したパンヤも加わった。
タップはパンヤに「おう」と声をかける。
ワドウも「パンヤが来たんだにゃ」と言って「やあ」と声をかけた。
「僕も参戦するんだにゃ!」
そう言いながらリュックから爆弾を取り出して見せつける。
「前回はこれでテレレックスを倒したんだにゃ。テレレックスなんて余裕で倒せるんだにゃ」
ワドウは「おお」と感心して拍手を贈る。
「ここはテレレックスアーマーを身に着けたパンヤの出番と言っても過言ではないんだにゃ」
パンヤは嬉しそうに頭を掻いた。
〇
テレレックス狩りにパンヤとタップとワドウを入れて5人の冒険者が集まった。
残りの二人はパンヤたちに挨拶をする。
何かのモンスターの紫色の鎧を纏った男の剣士であるキック・ドーマン。さらに金の鎧を纏った男の射撃主であるヨイカン・センドリック。
二人を迎えてテレレックスを狩りに行くことになる。
パンヤは腕を組んで「僕一人でも余裕なんだけどにゃあ」と調子に乗っている。
タップがパンヤに注意をする。
「前はたまたまテレレックスが食事中だったから爆弾を仕掛ける暇があったんだろ? 今回はそうもいかないかもしれない」
パンヤは元気なさそうに「にゃーん」と鳴いて反省した。
「僕が悪かったんだにゃー」
「いや、悪くはないんだけれどもさ」
そんなこんなでテレレックス狩りに出発する一同である。
西部にある想像山と町の間にある牧場にテレレックスは現れていた。テレレックスが家畜の羊を食べてしまうのだ。
今回の依頼人である羊飼いはテレレックスが現れるので倒してほしいと懇願する。
パンヤは胸を張って言った。
「僕ら天才だから、任せてほしいんだにゃ」




