027 いざ出発
タップとワドウと共にとあるクエストに挑むことになったパンヤ。それは飛竜バハルートの討伐だ。とても難易度が高いクエストで熟練者でも討伐が難しいとされる。怪獣テートラガルさえも餌にしてしまう巨大な飛竜である。
そんな化け物じみたモンスターを狩るのは命がけ。
パンヤがそんなクエストに挑戦しようものならばギルドの受付のお姉さんは頬に手を当てて恐怖を感じざるをえない。
「パンヤさん。駄目です。危険すぎます」
パンヤはにゃーと力なく鳴いてタップの後ろに隠れる。
タップは「俺もいるから大丈夫だ」と言う。ワドウも「私がついているにゃ」と言った。
受付のお姉さんは首をぶんぶん横に振るう。
「駄目です。ワドウさんだって危ないんですよ?」
ワドウは「にゃ?」と反応する。
「いったい何を言っているんだにゃ」
受付のお姉さんは何が何でも猫たちを危険なクエストに行かせたくないらしい。
パンヤは言い返す。
「ちゃんと色々と準備しているから大丈夫なんだにゃ!」
そう言って見せつけたのは鎖で繋がった爆弾。
「導火線に火をつけてこれを巻き付けて討伐するんだにゃ!」
ワドウは拍手をする。
「さすが自称マッドサイエンティストなんだにゃ」
ヤマビは親指を上げてサムズアップを見せる。
受付のお姉さんは「しかし」と言って止めたがる。
タップは受付のお姉さんに言った。
「これが俺たちの仕事なんだ。行かせちゃもらえないか?」
そう言われると頷くことしかできなかった。
〇
想像山へと歩みを進めながらワドウとタップは自己紹介をしていた。
「ワドウは普段どんな仕事をしているんだ? 俺は普段からモンスター狩りをしている」
「にゃ? 飛竜はあまり狩らないが、私もモンスター狩りを主にやっているんだにゃ」
パンヤは割って入ると「それにそれに、ワドウは漫画の好みもすごいんだにゃ」と言う。
「どんな趣味なんだ?」
「にゃー私は『ああこんなところに』っていう漫画のファンなんだにゃー」




