022 クエストの選択
ギルドに行くと鉄製の防具を身に纏ったワドウがおり、パンヤは「やあ」と右手を上げて挨拶をする。するとワドウの方も「やあ」と返してくる。
どんなクエストを受けるか依頼書が集まる掲示板の前で相談をする。
ワドウは一枚の貼り紙を指さす。
「こんなのはどうかにゃ?」
その貼り紙を見てみると山を越えるのに山賊猫から荷物を守ってほしいとのことだった。
パンヤは自信なさげに呟く。
「にゃー、僕山賊相手にしたことがないんだにゃー」
ワドウは「そうかにゃ」と言い次の貼り紙を探す。
「じゃあ、こんなのはどうかにゃ?」
次に指さしたのはラプターの討伐。
ラプターという小型の恐竜のようなモンスターだ。その討伐数は10体である。
「数が多いけど、これなら僕でもできそうなんだにゃ」
ワドウは「じゃ、これにするにゃ」と言って貼り紙を受付のお姉さんのところへと持っていく。
〇
受付のお姉さんはパンヤたちが持ってきた依頼書を見て冷や汗が出ていた。
「10体も倒しにいくんですか?!」
受付のお姉さんは大の猫好きであり心配である。
パンヤは「きっと大丈夫なんだにゃー」と声をかける。
「でも、10体なんて。……囲まれてリンチにでもあったらどうしましょう」
ネガティブな考えが頭の中を巡っているようだ。
ワドウも腕を組んでうんうんと頷く。
「確かにリンチにあったら大変なことだにゃ」
パンヤは「じゃあどうするにゃ?」と問うと、受付のお姉さんは薬草集めのクエストを紹介する。
「薬草はいくらあってもいいんですよ?」
ワドウとパンヤはお互いを見つめ合うと、受付のお姉さんを見る。
ワドウは改めてお願いする。
「最初のラプター10体の討伐でよろしくお願いするんだにゃ」
パンヤも「よろしくお願いするんだにゃ」と続く。
受付のお姉さんは深く息を吐き出す。
「分かりました。気をつけて行ってきてくださいね。途中で止めても大丈夫ですから」




