020 なんだか分からないけど気が合いそうな出会い
休日の過ごし方はどうすればよいのだろうか。ベランダでコーギーのショクパンの背中を撫でまわす黒猫のパンヤ。
「にゃー、今日はどうやって過ごせばいいのか分からないんだにゃー」
そんなことを思いながら日光浴を続ける。
友達のタップはクエストに行っているらしく遊び相手はいない。
ふと思ったのが本屋へ行くこと。あまり本は読まないが、読み続けている漫画があり『ああこんなところに』という漫画である。ギャグマンガであり黒猫のツボにはまってしまうらしい。
もしかしたら最新刊が出ているかもしれない。本屋に行くことにした。
〇
ショクパンには留守番をしてもらってやってきた本屋。読みたい漫画を探していると、近くパンヤ以外に猫の姿が。三毛猫だ。『ああこんなところに』の最新刊である7巻に手を伸ばす三毛猫の手。
「にゃ?」
パンヤの他にも猫のファンがいたのだ。パンヤも7巻に手を伸ばす。
すると三毛猫が「あなたもにゃ?」と聞いてくる。
「にゃっ、そうなんだにゃ」
二匹とも『ああこんなところに』の7巻を買い終わると話が合うのかこのままカフェで一緒に時間を過ごすことになった。話題は漫画の話題だ。
パンヤから話題を振る。
「やっぱり『ああこんなところに』のウサギのメッキーがはしゃいでいるのが魅力だと思うんだにゃ」
「にゃあ、分かるんだにゃ。あのはしゃぎ具合は他では見られないんだにゃー」
どうやら話も合うようだ。届いたカフェラテをストローで吸うパンヤと三毛猫。
「にしても僕以外で猫が漫画読んでいるとは思いもしなかったんだにゃ」
「にゃーそれは私も思ったことなんだにゃー」
そしてようやく三毛猫の名前を聞き出すパンヤ。
「話が合う君の名前を聞きたいんだにゃ」
「私にゃ? 私はワドウにゃ」
「ワドウにゃ?」
「にゃっ、ワドウなんだにゃー」
なんだかよくわからないが名前を知ったパンヤは自分の名前も伝えたのだった。
「僕の名前はパンヤっていうにゃ。よろしくにゃ」
「よろしくにゃ。なんだか分からないけど気が合いそうなんだにゃー」




