015 肉球触っていい?
パンヤがやってきた家はどうやら町長の家らしく、住居の主の名前をハンプソン・ノラムと言った。使用人に案内されるとリビングへと通され待っていたハンプソンと娘のチャイルに頭を下げた。
「この僕が黒猫のパンヤなんだにゃ」
娘のチャイルは「パパあの猫だよあの猫」と言ってはしゃぐ。
リビングルームのソファーに座るハンプソンは笑顔でパンヤを迎えた。隣には娘のチャイルがいる。
「やあ、パンヤ君。待っていたよ。こちらにきたまえ」
使用人にハンプソンと向き合う形となるソファーに手を向けられるとそこに座るように促される。そこにすらりと座るパンヤ。
ハンプソンは使用人に「ありがとうメール」と言う。すると使用任人のメールはお茶を入れにダイニングルームへと行ってしまった。
パンヤはハンプソンと向かい合ってこれからどうすればいいかを問う。
「僕はどうすればいいですかにゃ?」
「君に頼みたいのは、娘の友達になってほしいことだね」
ハンプソンの隣に座るチャイルは何か説明しようのない期待感が膨らんでいるのをパンヤは感じた。
〇
チャイルの部屋へ通されると、部屋のど真ん中でを正座をするパンヤ。いったいこれからどんなことが待っているのか。怖いやら気になるやらよく分からない感情で頭の中がパンクしそうだった。
チャイルがやってくると「一緒に遊びましょ」と言われる。
「何して遊ぶつもりにゃ?」
「つもりってほどじゃないつもり」
そういうと急接近してきて「頭撫でていい?」と聞いてくる。
「にゃ、そういうのは全然問題ないんだにゃ」
チャイルはゆっくりそーっとパンヤの頭を撫でる。パンヤは頭を撫でられながら次の要求を聞く。
「肉球触っていい?」
「そういうのも全然かまわないんだにゃー」
そう言うと遠慮なく肉球を触るチャイル。
「ぷにぷにしてる。ねえ、私あなたとずっとこうしたかったの」
「それはそれは良かったんだにゃ」
そして遊びは次の段階へ移っていった。




