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第十七話:『パンドラ』

一方浦和達は匿名K達と別れて捕虜を探していた


浦和が心配そうに言う


「荒崎さん大丈夫かな」


「大丈夫だろう」


余裕そうに言ったのは匿名N


「そんな事気にするよりも捕虜を探すぞ」


匿名Kに任命された捕虜の救済メンバーの4人の内、能力を使えるのは2人、浦和と匿名Nだ。


「て、てかなんで俺が指揮なんだ、実力は N の方が上だろ」


「俺に指揮の実力が死ぬほど無いからだろ」



一一匿名K達は


「いいかトリアス、圭、集団Pにはリーダーが1人、サブリーダー2人いる、そしてなんとリーダーがヘブライ派の八咫烏の1人らしい」


圭が言う


「おや、またヘブライ派ですか、世界の犯罪の8割がヘブライ派と言うだけあって最近耳にタコが出来るぐらい聞きますね」


「あのさ K 、捕虜探しを任せちゃって良かったのか?あの浦和って奴強そうには見えなかったけど」


トリアスが疑問に思い聞いた


「あぁ、大丈夫だ、浦和はそこまで戦力はないがサポートと指揮が得意、そして戦闘面は匿名Nがいる」


圭が思い出したように言う


「ほぉ、匿名Nですか、聞いたことがありますね、確か汚物の美食家と言われている方ですよね」


「そうだ、戦闘面で見ればダークナイツの中でもかなり上だ」


そんな話をしながら走っていた時、目に前に2人の男性が立ちはだかる


「おいおい、ちょっと待てよ、ここから先は俺ら兄弟が止める」


もう一人の男が喋り出す


「オイラはラドン」


「俺はドンパ」


「二人合わせてラドンパ兄弟!!」


圭が呆れたように言う


「K 先に行ってください」


トリアスが後ろから近づく


「ここは俺らに任せて先言っとけ K」


「おいおい、三人じゃなくていいのかぁ」


「私一人で十分なレベルですよ」


Kは即座に走り出し、先へ進む。

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