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厄災との戦い 終幕

戦況の変化についてはすぐに司令部にも届いた。


~司令部~

観測手「司令官!アンデット兵の動きに変化が!」

ライド司令官「これは・・・まさかっ!ブロストキングを倒したというのか!」

観測手「直ちに確認します!」

観測手がブロストキングのところを見ると、ブロストキングが倒されている場面を確認する。


観測手「し、司令官!ブロストキングが・・・倒されました!!」

ライド司令官「なんだと!?」

ライド司令官「一体、誰が倒したんだ!」

観測手「異邦人の冒険者とエルフの少女がやりました!

ブロストキングとドボルタイラントの討伐を確認しました!」

観測手「そして、感染した者による暴走も収まり始めています!」

その状況をみた司令官はすぐにマイクを持ち、全地域に聞こえるように発言する。


ライド司令官「残りの全兵士に告げる!残りのアンデット兵の掃討作戦を実施する!」

ライド司令官「負傷した者を運ぶ為に、医療班を前へ!」

ライド司令官「そして、一度、感染を起こした者には、抗生物質の投与を急げ!」

司令官の指示通り、残りの兵士や冒険者が残ったアンデット兵を掃討し、

医療班はすぐに医療物資を運んできて、負傷者の治療を初めた。


衛生兵「これは酷い有様だな・・・。流石は厄災・・・。」

衛生兵「戦いの中で感染者もかなり出たみたいだし、戦いの悲惨さがわかるな。」

衛生兵「しかし、ブロストキングと戦った例のチームは大丈夫かな。あそこは毒素が強くて

俺達じゃ近づけないぞ。」

衛生兵「あぁ、それならさっき連絡があってビクト氏とS級一人がこっちに来てるって話だと。」

衛生兵「ビクト氏は今回の件を出先で知って急遽戻って来る羽目になったとか。」

衛生兵「じゃ、早く負傷者を運び出すか。」


~一方最前線では~

戦いが終わり、アンデット兵の多くが撤退し、最前線も静かになっていた。

そんな時、ラフェスタが目を覚ました。

ラフェスタ「うっ・・・。」

ラフェスタ「いっつ・・・。」

ラフェスタ「一体・・・何がどうなって・・・。」

ラフェスタは起き上がって、今まで何があったのかを振り返る


ラフェスタ「そうだ!私、ドボルタイラントにやられて・・・。」

ラフェスタ「レッドと私がやられた後に、雅一とレイラがやってきた所までは

覚えているんだけど・・・。」

ラフェスタ「そうだ!みんなは無事なのかな?」

ラフェスタは周囲を見渡す。すると近くにレイラとレッドを発見する。

ラフェスタ「レッド!、レイラ!しっかりして!」

ラフェスタはすぐに二人の容態を確認した。


ラフェスタ「(二人とも、かなりの怪我をしてるけど・・・。)」

ラフェスタ「(良かった・・・気を失ってるだけか。)」

二人はかなり負傷していたが、気を失っているだけで少し安心した。

ラフェスタ「そうだ、雅一は・・・。」

ラフェスタはすぐに雅一の行方を探し始めた。


ラフェスタ「雅一!どこ!?返事して!」

ラフェスタは大きい声で呼びかけるが、返答はない。何度も繰り返していると、

自分の身体に激痛が走った。

ラフェスタ「うぐっ!」

ラフェスタ「(そうだ・・・私も・・・軽症じゃないんだった・・・。)」

ラフェスタ「(でもっ・・・今動けるのは私だけっ・・・。)」

ラフェスタは痛みを堪え、再び立ち上がり、雅一を探し始めた。

そして探し始めてから数分後・・・。


ラフェスタ「あれは・・・。」

ラフェスタは地面に倒れている人影を発見し、その人影はすぐに雅一だとわかった。

ラフェスタ「雅一!」

ラフェスタは急いで雅一の元へと走り、駆け寄った。


ラフェスタ「雅一!雅一!」

ラフェスタは呼びかけを行うが、雅一は返答しなかった。

ラフェスタ「まさ・・・かず?」

ラフェスタが地面に手をつくと、ピチャッと液体を触ったかのような音が聞こえた。

音の方を見てみると、そこには赤い血が大量についていた。


ラフェスタ「!!」

ラフェスタは驚きのあまり言葉を失っていた。しかもこの血が雅一から

流れている事がすぐに分かった。

ラフェスタ「そ・・・そんなっ!」

ラフェスタ「いや・・・嫌だ!」

ラフェスタ「雅一!しっかりして!雅一!まさかずぅぅぅぅぅぅ!!」


~一方最前線渓谷の上~

渓谷の上からは二人の人物が今回の惨状を目の当たりにしていた。

ビクト「こ・・・これは・・・。」

???「厄災が起きるのはまだ数年先じゃなかったのか?」

ビクト「い、いやぁ・・・まさかこんなに早く来るとは思わなくて・・・。」

???「しかし、ここの渓谷の下はかなり毒素が溜まってるね。ブロストキングの遺体に、

タイラントの遺体か・・・。」

ビクト「とりあえずまずは毒素を消すとしよう。」

ビクトは魔法を発動し、渓谷の谷に溜まった毒素を浄化し始めた。


???「だいぶ見えるようになってきたな。」

???「ん?あれは?」

もう一人の人物が目撃したのは渓谷の下で倒れている人達だった。


???「おい、ブロストキングの近くに誰か倒れているぞ。」

ビクト「なんじゃと!?」

その中でも一人少女が倒れている男性を揺すっている姿を確認する。


ビクト「まさか・・・これはまずい!行くぞアラン!」

アラン「あぁ、わかってる!」

二人は一気に渓谷を降りて現地に向かい、現地に到着する。


ラフェスタ「雅一!返事をして!雅一!」

アラン「おーい!どうかしたのか!?」

ラフェスタ「あ・・・た・・・助けてっ!」

ラフェスタは到着したアランに涙を流しながら助けを必死に訴える。


アラン「こ・・・これはっ!」

ビクト「ひー、ま、待っておくれ・・・。年寄りにダッシュはきついんじゃ!」

アラン「ビクト氏!早く来てくれ!大変な事になってるぞ!」

ビクト氏も到着し、その現状を見た瞬間驚きを隠せなかった。


ビクト「な、なんということじゃっ!」

ラフェスタ「ま・・・雅一がっ!息をしてないのっ!」

アラン「雅一ってこの男性の事か?」

ビクト「お、お前もひどい怪我じゃないか!早く治療を・・・。」

ラフェスタ「私よりも早くっ、雅一を・・・みんなを助けて・・・!!お願いっ!」

ビクト「わ、わかった!とりあえず、ここで何があったか話してくれるか?」

ラフェスタはここで起きた出来事を話し始め、ビクトとアランはすぐに状況を把握した。


ビクト「なるほど・・・そんな事が・・・。」

ラフェスタ「お願いっ!彼を・・・助けて!!」

ビクト「わかった。出来ることはする。アラン、他に負傷者が居ないか確認してくれるか?」

アラン「了解だ。」

アランはとっさに周辺を確認し他に生存者がいるか問いただしていた。


アラン「ここにいるのはお前たちだけか?」

ラフェスタ「あ、後二人があっちに・・・。」

ラフェスタはレッドとレイラのいる方向を指さした。


アラン「わかった。俺はその二人を連れてくる。」

ビクト「あぁ、わかった。ならワシはこの男の治療を早く始めるとしよう。」

アランはすぐにその場から離れ、二人を回収しにいった。


ビクト「ワシもここまで重症な人を治療したことはないが・・・。」

ラフェスタ「お願い!雅一を助けて!!」

ビクトはすぐに超高度な治癒魔法を雅一に与えるのだが、なぜか効果が薄かった。


ビクト「どうゆうことだ?治癒魔法の効果が鈍ってる?」

ラフェスタ「そ、そんな!」

ビクト「おい、そこの小娘、その男を運べ、いますぐ街の方へ行くぞ。」

ビクト「そっちにいけば、ちゃんと治療を受けれるかもしれん。」

ビクトの提案にラフェスタはかすかな希望を抱く。


ラフェスタ「雅一は・・・助かりますか?」

ビクト「今はなんとも、ただ、ここでやるよりも可能性はあると思うぞ。」

ラフェスタは覚悟を決め、血まみれになった雅一を抱える。

同時にアランも二人を抱えて戻ってきた。


ビクト「アラン。急いで街へ戻るぞ。」

アラン「あぁ、わかった。」

ラフェスタ「(雅一・・・お願い!死なないで!)」

一行は意識不明の重症を負った雅一やレッド、レイラを担いで拠点へと戻った。

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