パランディ攻防戦 決戦編
雅一は果敢にもドボルタイラントに戦いを挑み、剣を思いっきり振りかざした。
雅一「オラァ!」
ドボルタイラント「へっ、そんな素人同然の攻撃に当たるかよ。」
ドボルタイラントは攻撃を避けようとしたが、雅一の攻撃を受け、
両足を切られてしまう。
ドボルタイラント「(何ッ!?)」
ドボルタイラント「(くっそ、足が・・・そういえば、さっきのデカい攻撃、
それを食らった時の反動がまだ残っていたか・・・。)」
雅一「そこだ!」
雅一が立て続けに攻撃を仕掛ける。しかし、ドボルタイラントはすぐに体制を
立て直し、雅一の攻撃を受け止める。
ドボルタイラント「素人のクセにやるじゃねぇか。」
ドボルタイラント「だが、今更足掻こうが無駄なんだよ。」
雅一「俺達は絶対に諦めるもんかよ!この戦いに必ず勝つ!」
ドボルタイラントと雅一は激しい攻防戦を繰り広げる中、
レイラはブロストキングと死闘を繰り広げていた。
~VSブロストキング~
ブロストキングはレイラにめがけて紫色の液体をかけようと攻撃を仕掛けていた。
降り注ぐ液体に当たらないようにレイラは素早く回避を続ける。
レイラ「(あの液体、地面が溶けてるっ。当たったら一環の終わりね。)」
レイラ「(でも、これだけの巨体なら、間合いに入り込んだらっ!)」
レイラはそのままブロストキングの間合いに入り込んだ。するとレイラの予想通り、
ブロストキングは自分の体格のでかさが仇となり、レイラを攻撃できずにいた。
レイラ「やっぱりね。その図体じゃ、今の私を攻撃できないでしょっ!」
すぐさまレイラはブロストキングの体に刃を振るい、体に何度も切り込みを
入れていくのだが、再生能力の高さによって切った所がすぐに再生してしまう。
レイラ「(くっ、この再生能力・・・また厄介なっ!)」
レイラはその後も攻撃を続け、ブロストキングに次々と切りかかっていった。
一方雅一の方はドボルタイラントとの戦いが続いていた。
~VSドボルタイラント~
雅一「ハァッ・・・。ハァッ・・・。」
ドボルタイラント「どうした?疲れてきたか。」
雅一「(何だこの再生能力の高さ・・・。)」
雅一「(さっきの一撃でほとんどの魔力を消費して、あまり余力が無いってのに。)」
雅一は疲弊しているが、ドボルタイラントはいまだ余裕の表情を見せる。
ドボルタイラント「さて、あまり長続きさせるのは好きじゃないんだ。」
そう言うと、ドボルタイラントは片腕の形状を変化させ、鋭く鋭利な刃へと
変化させた。その光景を見た雅一は驚きを隠せなかった。
雅一「なっ!?」
ドボルタイラント「驚いたか?まぁ無理もない。お前達が持っている事前情報には
ない能力だもんな。」
雅一「(あの鋭利な刃になった腕・・・。あれはマジでヤバそうだな・・・。)」
しかし、雅一が瞬きをした瞬間、ドボルタイラントが目の前から姿を消した。
雅一「あ、あれっ!?あいつは!?」
雅一が見失っていると、レイラが雅一にめがけて叫んだ。
レイラ「雅一、後ろ!」
レイラの言葉の通り、雅一はすぐさま後ろを振り向くと同時に剣を振った。
するとドボルタイラントの攻撃をギリギリ回避することに成功する。
雅一「あ、あっぶねぇ・・・。」
ドボルタイラント「ふん、運の良い奴め。」
ドボルタイラント「だが、何度もそうやって防げると思わないことだな!」
ドボルタイラントは縦横無尽に走り回り、雅一に何度も何度も斬りかかる。
雅一「くっ・・・。」
雅一「(なんだ、この動き・・・。早すぎてっ!)」
雅一が劣勢になっている状態でレイラは雅一の方へ加勢しに行こうとする。
レイラ「雅一!待ってて、今そっちに!」
しかし、雅一はレイラが加勢する事を止める。
雅一「こっちに来るな!」
レイラ「で、でもっ・・・。」
雅一「敵は2体いるんだ!レイラはそのままブロストキングの相手をっ!」
レイラ一瞬戸惑ったが、雅一の言う通り、再びブロストキングの相手に戻った。
レイラ「(雅一、こいつをすぐに倒して、そっちに加勢しに行くからっ!)」
レイラは一刻も早く雅一の援護に回るためにブロストキングに対し、
今までで最も激しい攻撃を仕掛けていき、何度も何度も斬りかかる。
レイラが激しい攻撃の応酬を出す中、雅一は相当疲弊していた。
雅一「はぁ・・・。はぁ・・・。」
雅一の疲弊具合を見てドボルタイラントはまだまだ余裕の表情を見せる。
ドボルタイラント「わかっただろ。お前らじゃ俺達には勝てない。
さっさと諦めることだな。」
雅一「生憎だけど・・・、こうゆうことに関しては・・・往生際が悪くてね・・・。」
雅一「(正直、今すぐにでも降参したいけど、あんな事言ったからには、
降参なんて、無理があるしな・・・。)」
ドボルタイラント「そうか、それなら仕方ない。これ以上戦いが伸びるのは俺様も
本望じゃない。」
ドボルタイラント「だから、もう終わりにしよう。」
雅一は警戒し、剣を構える。しかし次の瞬間、雅一は全身に凄まじい衝撃を感じる。
雅一はゆっくりと下を見ると、鋭利な刃とかしたドボルタイラントの腕が
雅一の体を貫通していた。
雅一「え・・・?」
雅一は何が起きたのか理解できず、一瞬の出来事で痛覚すら感じなかったのだ。
その光景はレイラも目撃していた。
レイラ「雅一ーーーーー!!」
雅一「グボっ・・・。」
雅一は口から血を吐き出してしまう。ドボルタイラントはそのまま腕を引き抜いた。
雅一はそのまま地面に倒れ込んでしまい、指さえ動かすことができなくなっていた。
ドボルタイラント「さて、これで残るは、エルフの娘だけだな。」
レイラ「そんなっ・・・雅一!」
レイラはあまりの衝撃的な出来事に目が離せなかったが、その直後、ブロストキングの
打撃攻撃が直撃し、レイラも思いっきり吹き飛ばされてしまう。
レイラ「グハッ!」
ドボルタイラント「惜しかったな。だがこれでお前達の旅もここまでだ。」
レイラ「くっそ・・・。」
全滅寸前にまで追いやられた雅一達。敵の侵攻は更に増し続け、被害は更に拡大を続ける。
雅一は完全に意識を失っている中、ある謎の空間で目が覚めたのだった。
~雅一の目覚めた謎の空間~
雅一「ん・・・。ここは・・・。」
目を覚ますと周りは薄灰色の霧っぽい世界に覆われており、雅一の体は宙に浮いていた。
雅一「なんだ?ここは・・・。確か俺は、腹を刺されて・・・。」
すると雅一の呼ぶ謎の声が空間に突如として響きわたった。
???「なんとか、意識だけこちら側に持ってくる事ができたか。」
雅一「だ、誰だ!?」
???「安心しろ、私はお前の味方だ。」
雅一「味方?いきなりそんな事言われても・・・。」
雅一は謎の声に困惑しているが、謎の声は雅一に話しかける。
???「異世界からの旅人よ。今お前が一体どうゆう状況か理解できるか?」
雅一「ど、どうゆう状況って、俺は死んだんじゃないのか?
あいつ(ドボルタイラント)の攻撃によって・・・。」
???「あぁ、通常なら即死だ。だが、今のお前は生と死の境界線にいる。」
雅一「生と死の境界線?一体どうゆう・・・。」
???「要するにお前はまだ完全に死んではいない。死ぬ前にお前の意識を
この空間に移しておいたのさ。」
信じられない言葉だったが、今の現状を見るにその言葉以外信じられる物はなかった。
そしてすぐに謎の声は雅一にある選択を迫る。
???「さて、異世界からの旅人、雅一よ。単刀直入に話そう。」
???「いまこの場で死ぬか。それとも再び現世に戻り仲間の元へ戻るか?」
雅一はその選択肢を聞いて思わず驚きを隠せなかったのだった。




