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『精霊の舎(いえ)』  作者: 弘せりえ
45/55

精霊の舎-45


 最初は天高く舞う美しい龍神にしか

目をくれなかったマギも、

地上に立つ青年の、自分を想う温かさと

真摯な熱意に気付き、次第に心動かされて

いった。

 そして、ある日、悟ったのだ。

自分はこの青年に会うために、

異形となって、千年以上もの時を

この川で過ごしてきたのだ、と。

龍神は、そのために彼女を、かくも長きに

渡って魅せ続けてきたのだ、と。


 そう悟ると同時に、マギの姿は

地上を歩く人の形になっていた。

そして次に青年が、祭りに現れた時、

マギは、人混みの橋の上で、

自分から手を差し伸べたのである。

 青年の手は大きくて温かく、そして

マギの手もまた、同じくらい

温かった。


「これは、私が作った物語じゃないの!!」


 カイの手を握ったマギは、いきなり

叫んだ。

ところは祭りの真っ只中、

押せや押せやの人混みの中である。



                 続



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