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『精霊の舎(いえ)』  作者: 弘せりえ
43/55

精霊の舎-43

 笛の音と太鼓の音、

暗闇にいくつもの篝火。

大きな川に星の数ほど浮かぶ

輝く舟。

 天の川を水面に映したような

眩しく光る川のほとりで、マギは

天を仰ぎながら佇んでいた。

昼間のように明るい地上と、

真っ黒な天空。

 その天空を一瞬、地上のどの光よりも

鮮明な稲妻が走った。


 その閃光と黒い雲の合間に見た

神の影を追い、マギは大きな川に

身を投げた。


「龍神様、待って・・・!」


 しかし川に映ったのは影に過ぎず、

その実体は、空高くへと舞い上がって

行った。


「待って・・・ホンナ!」


 マギは、麻の衣にずっしりと水が

浸み込み、体が勝手に沈んでいくのを

感じた。

 そして、どうしてこんな神話のような

世界にいるのだろう、どうしてホンナは

自分を置き去りにしてしまったのだろう、

と、ぼんやり水面下で考えていた。


                続



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