精霊の舎-13
夢から覚めたホンナの横で、
夢のマギが倒れていた。
夢のマギは、この世界のマギの
一部なのだろうか。
途方に暮れていると、神々からの
メッセージが響いた。
“規則違反だ、ホンナ。
違う世界の者をここに連れこむとは、
一体どういうつもりだ“
ホンナは全く臆することなく、
反論する。
「私の知らない世界で、私の知らないマギ
の魂が苦しんでいることこそ、
神々の怠惰だ。
夢のマギとはいえ、私の導く魂の
一部なのだから、私の采配で対処させてもらう」
神々はしばらく思いあぐねいている様子だったが、
ホンナの強い意志を知り、すっと身を引いていった。
「ものわかりがいいところは、まぁ、
救いだね」
ホンナは自分のソファに夢のマギを寝かせ、
その魂の源に焦点を合わせた。
やはりマギと同じ魂の一部だった。
しかし、その派生が多少違っている。
苦しみと絶望に押しつぶされた、夢のマギ。
ホンナはマギという存在の複雑さに
改めて驚いた。
切断されたマギの腕というべき、夢のマギは
壊疽を起こしかけているのだ。そんな腕を
マギ本体にひっつけてよいものかどうか
測りかねたが、このまま放っておくわけにもいかない。
ホンナは、夢のマギを再び抱きかかえると、
マギの家へと向かった。
続




