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『精霊の舎(いえ)』  作者: 弘せりえ
14/55

精霊の舎-14

夢のマギを見たマギは、とても驚いた。




「夢の中の私は、死んでしまったの?」




そう言って、自分と同じ姿の者に


触れてみる。




「・・・温かいわ。眠っているの?」




「気を失っているんだ。君と同じ人生を


 歩んでもよさそうなものなのに、どうして


 彼女は、こんなにも苦しんでいるんだろう」




 そう言ったホンナを、マギは不思議そうに


見つめた。




「あら、まるで、私が前の人生で苦しまなかった


 ような言い方ね」


「そうは言わないけど・・・これほどじゃ


 なかっただろ?」




 マギはくすっと笑ってホンナを見返した。


「まったく、暢気な精霊さんだこと。


 私もこれくらいの時、何もかも失って、 


 新しいものを探す力もなくなって・・・


 もう死んでしまおうと思ったことを


 忘れてしまったの?」




 ホンナはソファに横たわる、夢のマギと


自分の横に佇むマギを見比べながら、


首をかしげる。


基本的に何事も記憶しているのが精霊である。


マギも確かに苦しんだ時期があったが、


何かが違うような気がする。


「・・・もしかすると、これは、とんだ


 禍の種かもしれないね」


 


 ホンナはそうつぶやくと、マギは何を


思っているのか、こう言った。


「たとえ、そうだとしても、それもまた


 運命なのよ」




              続

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