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『精霊の舎(いえ)』  作者: 弘せりえ
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精霊の舎-11

「最近、創造者の魂に夢中だそうだね」




 精霊ガイヤにそう言われて、


ホンナは苦笑する。




「何か問題でも?」


「・・・あなたにふさわしい魂なら、


 精霊になっているはずだ」




 ガイヤは、用心深く、そうつぶやいた。




「つまり、精霊は、精霊同士で恋しろ


 ってこと?」




ホンナのあっけらかんとした言葉に、


ガイヤは一瞬、押し黙ってしまう。


「・・・あなたは、恋してるの?」


「さぁ・・・ただ、一緒にいた時間が


 長いのと・・・何だか落ち着くんだ。


 まぁ、長いといえば、君とも、かなり


 長い時を過ごしてきたけれど」




 ホンナは過去生で、ガイヤとかなり


長く接している。


しかし、互いの関係は、ホンナとマギほど


明らかなものではない。


 過去生では、互いに導き、導かれていた。


 しかし、ガイヤより、かなり早く精霊に


なったにも関わらず、ホンナがガイヤを


導くことは一切なかった。


というのも、魂のグループが異なっていたのだ。


 だから、精霊になって、お互い久しぶりに


再会したのである。


 また、マギとガイヤも過去生で何度か


出会ったことがあった。


しかし、常にガイヤは、ホンナと関わりの


ある人物で、マギとの関係は、ホンナを


はさんでのことだった。




 時には、ガイヤがホンナの娘であり、


ホンナの弟子だったマギと結婚したことも


あった。


 しかし、基本的には、マギとホンナほどの


深いつながりはガイヤとの間にはなく、


ホンナが精霊となって、もう人間として


人生を共にしなくなると同時に、


マギとガイヤの関係もぎくしゃくし、


とうとう接点らしい接点を持つに至らなく


なった。


 だから、マギは、こちらに来ても、


まだガイヤという存在に全く気付いていないし、


精霊のガイヤのほうも、何もかも知っている


わりには、マギに興味を示さないでいた。


 が、ホンナの、マギに対する感情に


関しては、何やら、穏やかではいられない


ようである。




             続

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