第9話 巣立ち
「雷斬!」
雷を纏った白刃は、核の硬い装甲ごと、ロボットの巨体を縦一文字に滑らかに切り裂いた。
激しい金属音と共に、刀から放たれた高圧の電撃がロボットの核を破壊する
「ジッジジジ…ジー!」
「ボンッ!」
核を破壊されたことで動けなくなったロボット
「あー!俺の全財産を注ぎ込んで作った超大作がー!」
大声で嘆くデリー
デリーに近づいていくスバル
「俺の地図をよくも奪ってくれたな!」
「まっ待て!地図ってなんだよ!」
慌てるデリー
「喰らえ!衝突!」
デリーがスバルの攻撃が直撃する
「おのれ!お前覚えとけよー!」
スバルに見えないほど吹き飛ばされるデリー
「いやー終わったな!」
「ああそうだな てかお前なんてパワーしてんだよ」
「お前じゃなくて俺にはスバルっていうちゃんとした名前があるんだからなスバルって呼んでくれよ!」
「そっそうか…ありがとな…スバル」
「ああお前もな!」
すると後ろの草むらからカイトが出てくる
「あれっ?お前らここにいたのか」
「おいカイトーもう終わっちまったぞ?」
「まじか!お前ら迷子になんなよ」
「いやっ迷子になったのはスバルとお前だけだろ…」
ツッコむジン
「よし!箱も取り返せし帰るか!」
奪われた箱根を抱えるスバル
「ああ」
「そうだな!」
ジンの父親の家に帰る3人
「そういえばジンの能力雷だってさ!」
「それは強えな!」
「逆にお前はどんな能力持ってんだ?」
ジンがカイトに聞く
「俺は風だ」
「お前も相当強いだろ…」
そんなことを言いながら帰路に着き鍛冶屋に戻ってくる
「おーいおっさん!箱取り返してきたぞ!」
家に入るとギックリ腰がおさまり立っているジンの父「これで地図くれるよな?」
それを聞いて嬉しそうにするジンの父
「ああよくやってくれたよ青年!」
「こいつはなんもしてねえけどな…」
後ろから言うジン
「おー!ジンも戻ってきたか!お前も戦ってくれたんだろ?その汚れ具合で見てわかる!」
少し照れるジン
「うっせえよ、それにこいつがいなかったら結構ヤバかった」
スバルを指差すジン
「そうだろ!」
誇らしげにするスバル
「でさ改めて俺の仲間になってくれねえか?」
「だから言っただろ!俺はやらねえよ 事済んだなら早くこの家から出ていけよ」
自室に入っていくジン
それを見て少し悲しそうにするジンの父
「ぐうううー!」
でかい腹が鳴るスバル
「俺腹が減ったぞ!さっきいた牛食いたかったなー…」
よだれを垂らして思い出すスバル
「確かに腹が減ったな」
カイトも同調する
「君が言うならこのクソガキが言ってる牛の肉を食わせてあげよう!ただしクソガキは少しだけだぞ…
「このケチンボがよー」
「うるせえクソガキ!」
ガツガツ食い始める二人
「いやー!肉最高だな!」
「ああ!こんなに脂ののった牛食ったことねえ!」
うまそうに食う二人に口を開くジンの父
「なあクソガキ あいつを連れて行ってくれねえか?」
「なんでだよ?あいつ嫌だって言ってんじゃん」
「あいつが嫌だって言うんなら無理矢理はしない」
スバルとカイトがそう言う
「あいつには二つの夢があんだ一つはある憧れの人に会うこと もう一つは剣王になることだ」
「剣王かー!いいねえめっちゃいいじゃねえか!」
「だがこんな小さい家に閉じこもってるようじゃこの二つのどちらも叶わなしない 俺はあいつに世界を見て欲しい!この広い大地を知って欲しいんだ!」
「だからあいつを一緒に連れて行ってその二つの夢を叶えさせてあげたいってことか?」
カイトが聞く
「そういうことだ」
するとジンが自室から出てくる
「なんだよお前らまだ出てなかったのか?」
「お前!本当に行かなくていいのか?」
「ああここにいねえといけねえ!」
「どうせお前俺の後継を心配してんだろ…」
「!!」
図星を突かれて驚くジン
「ああそうだよ!俺がいなくなりゃここの鍛冶屋は終わりだ!親父が成してきたことがここで途絶えることになるだから!…」
「バシンッ!!」
ジンにビンタする父
それに驚くジン
「そんなしょうもねえこと気にすんな!俺はお前を不自由に縛ってしてえことができなくさせるためにお前を育てたわけじゃねえ!
それにお前がいなくったって後継くらい見つけるさ…舐めんなよ!偉大な親父を!」
「!!」
それを聞き我に返るジン
「…ありがとう…親父…!」
「じゃあ行ってこい!お前がいけるその場所まで!」
それを聞き泣くジン
「行ってくる!…親父!」
「ああ行ってこい!そして知れ!この世界を!」
「ああ…!」
「じゃあこいつが世話になるよろしく頼むよ」
ジンの父がそう言うと
「ダメだ!」
「?!」
「おいどう言うこったダメだって!」
ジンの父が驚いてスバルに聞くと
「自分の口から仲間になるって言わねえと認めねえ!本当の仲間になるっていうのはそういうもんだろ?」
ニカっと笑うスバル
「ああわかった このパーティに入れてくれ!頼む!」
「文句ねえよな!カイト!」
「ああ文句なんてあるわけねえ」
「これからよろしく頼むスバル…カイト!」
「おう!」
二人が声を合わせて言う
遠くから見て嬉しそうに微笑むジンの父親
一翌日一
「おいお前ら準備できたか?」
スバルが二人に尋ねる
「ああいつでもOKだ」
カイトが返事する
「俺も大丈夫だ」
ジンも返事する
「じゃあ出発だー!」
先にスバルとジンが家を出る
「おい見送らなくていいのかよ?」
何も言わないジンの父にカイトが聞く
「ふっ…あいつは大人としての第一歩を踏み出したんだ…今俺が何か言わなくてもあいつは勝手に成長するさ これが…巣立ちか…」
少し悲しそうにするするジンの父
するとジンが振り返る
「あっそうだ!親父…今まで育ててくれてありがとう!」
「それを聞いて後ろに顔を向けジンに顔を見せないようにするジンの父
「礼なんていらん…さっさといけ!」
3人が家を後にし家の中が一人になったジンの父親
「いっ嫌だ… やっぱり嫌だー!」
いきなり喚き出すジンの父
「うわーん!やっぱりずっといて欲しいよ!馬鹿野郎がー!」
「いつも深夜にお付き合いいただきありがとうございます!」
より多くの方に届くよう、いつもは深夜に投稿しておりましたが
今回から投稿時間を朝または、夕方、深夜の三つに変更してみることにしました。
これからもよろしくお願いします!」
次回は四日後以内には投稿される思われます
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