表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/58

第49話 弱点

「ボンドに……弱点がある? そんなのあるのか?」


病院のベッドの上で、スバルがポカンとした顔でジンに問いかけた


その隣では、カイトとリンクも同じように首をかしげている


「ああ、奴の能力が本当にボンドなら、ボンドには明確な弱点がある

……昔、親父が俺のために玩具を作ってくれた時、俺も手伝ってたんだが」 


ジンは少し懐かしむように目を細め、言葉を続けた。


「俺は間違えて、ボンドが手にべっとりと付いちまった。どうしようと思った時に、親父が言ったんだ


『おいおい、どんくせえな。ボンドがついちまったのか、じゃあここに浸けろ。そしたらすぐ取れる』


そう言って、親父はお湯を張った桶を持ってきて、俺の手をその中に入れさせたんだ。そしたら、ボンドがすぐに取れたんだ」


「つまり……お湯ってことか?」 


リンクが驚いたようにジンの顔を見つめる。ジンは深く考えるように頷く  


「ああ、そういうことだ、つまり、ボンドの弱点はお湯…そしてもう一つ、もう一つ弱点がある」


ジンがそう言うとみんながジンの方を向く


「えっ?!本当かよジン!」


スバルが驚くように言うとカイトとリンクも口を開く


「お湯以外にもあるんだな」


「ああ、思ったより弱点ってあるもんだな」


とカイトとリンクも驚いたように言う


「ジン!もったぶらずに早く言ってくれよ!」


と、スバルがウキウキしながら言う。それを聞いたジンは口を開く」


……あぁ、それはな……」 


           * 


場面は戻り、現在の結婚式会場


「――ってな感じが、俺たちの秘策だ! お前の弱点はお湯! お湯にあたったら、お前のネチョネチョした腕はふやけて水みてえになる!」 


スバルが大声でガルドラに言い放つ。 ホール全体にスバルの声が響き渡る中、ガルドラは一瞬の静寂の後、嘲笑し始めた


「ふっ……ハハハハハ! 俺の能力がボンドだと気づくとは、たいしたものだ! まさか俺の能力の弱点がお湯だったとはな……!」 


ガルドラは涙を流しながら嘲笑する



「つまり、お前の右腕にはお湯がついているのか……? そんなもんが、どこからかっぱらってきたんだ!」 


ガルドラが声を上げると、スバル達はそんな嘲笑を、不敵な笑みで受け流した


「ここに来るまで……一個下の階、39階のお風呂場から取ってきたんだよ!」 


スバルがニカッと笑って、自分の右腕を掲げてみせる


そう、彼らが最上階の一個下の39階で、スバルが


何か忘れてる、お風呂場……?


とボヤいていたあの瞬間。スバルはジンの言葉を思い出し、風呂場に行き、そのお湯を右腕にたっぷりと浸してきたのだ


「そうやって右腕に塗りたくってきたんだ!」


スバルがそう答えると、カイト達も口を開く


「まさか、そんな弱点あるなんてびっくりだぜ」


「俺なんて、俺から提案した案なのに忘れてた」


「結構あるもんだな、弱点って」 


カイト達が、呆れ半分、感心半分といった様子で肩をすくめる


ガルドラの顔から、みるみるうちに余裕の笑みが消えていき、少し真剣な顔になる


「フッ……なるほどな。しかし貴様らは大事なことが抜けている。それは守りはあっても攻めがない……! どれだけ貴様らが攻撃を受け流そうとも、俺に攻撃が当たることはない!」 


ガルドラが鼻高々と言い放つ


ボンドの腕が液体化して攻撃が無効化されようとも、

ガルドラ自身の俊敏性やチート染みた身体能力があれば、スバルの攻撃を避けることなど造作もないという理屈だ


しかしそれを聞いたスバルは不敵に笑って見せる


それを見たガルドラがイラつくような顔を見せる


「なんだ?何がおかしい?」


「……もう一つあんだよ!お前の弱点はよ!」 


スバルは、ジンのニヤッと笑う顔を横目で見ながら、ガルドラに向かって一歩を踏み出した


「俺はまだお前に言ってねえんだよ、ボンドのもう一つの弱点をよ!ガルドラ!」

次回は明日の18時ごろに投稿予定です!

下の【☆☆☆☆☆】からの評価や、ブックマークをいただけますと、執筆の大きな励みになります!

ぜひ応援よろしくお願いいたします!


X(旧Twitter)でも「藤の花@なろう作家」の名前で活動しています。よろしければ、ぜひフォローしてみてください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ