第39話 ボディガードとの戦い
「無法者だ!」
ボディガード達がそう言うと、スバル達にどんどん向かってくるボディガード達
「今のうちに逃げてください!」
怒号と悲鳴が交錯する
富豪を逃がそうと必死に前に出るボディガードたち。
「わ、わしを守ってくれー!」
「こんなところ、無法者がいるなんて聞いてないぞ!」
「キャー助けて〜!」
脂汗を流し、短い手足をバタつかせる富豪達
逃げ惑うその背後から、パーティーではすでに戦闘を開始していた
「くたばれ!悪党が!」
剣を持ったボディガード達がスバルに向けて切り付けようとする
しかしヒョイっと避けてボディガードの一人を腹パンする
「ゴホッ!」
動けなくなる一人のボディガード
それを見て少し怖気付くボディガードだが、
「まっまぐれだ!当たりどころが悪かっただけだ!」
そう言うと、前衛が防波堤を築き、左右の遊撃が退路を断つ。プロならではの、寸分の隙もない完璧な三位一体の陣形を作る
「捉えたぞ、ガキが!」
正面の盾持ちが勝利を確信して吼え、質量を乗せた強烈な突進を繰り出してくる
「なっ!」
男が驚愕に目を見開いた瞬間、スバルはすでにその懐――男の死角へと滑り込んでいた
だが、その鉄壁の突進に対し、スバルは避けるどころか真っ直ぐ突進し始めた
男のみぞおちを正確無誤に穿つ
「が、は……ッ!」
内臓を揺るがす衝撃に男が絶叫すら上げられず崩れ落ちる。同時に、左右から2本の刃が挟み込むように迫る
スバルは崩れ落ちる男の肩を足場に、重力を無視するように真上へと跳躍した
「なっ――!?」
動揺する二人の頭上から、スバルは一気に急降下する
着地と同時に、拳を完璧なタイミングで添わせ、右側の男の突きの軌道を変えさせる
軌道を激しく逸らされた刃は、そのまま左側の男の持っていた剣を巻き込んで弾き飛ばした
武器を失い、完全に体勢を崩した二人。スバルは流れるように瞬時に二人の顔面へと容赦のないアッパーを叩き込む
「よし!終わった!」
一そしてカイトは一
その頃カイトは、能力すら使わせずに、次々とボディガードたちをなぎ倒していく
「数が多いな! 一気に倒してやる。――『風牙』!」
カイトは叫びとともに、掌印を作る
すると、猛烈な突風が巻き起こる
暴風の直撃を受けた数人のボディガードが、木の葉のように派手に吹き飛ばされた
「ぎゃー! 吹き飛ばされる!」
悲鳴を上げて壁に激突するボディガードたち
「威力は弱めておいた…安心しろ」
カイトはそう言うが、威力を弱めて放った一撃とはいえ、まともに喰らえばひとたまりもない。完全に気絶した男たちが床に転がる
一そして、ジンは一
その頃、猛スピードで刀の鋭くない刃の逆側で触れて
ボディガード達を感電させているジンがいた
「アババババッ!」
感電したことでほとんどのボディガードが動け無くなってしまった、しかし、電気を受けても倒れなかった一人のボディガードがフラフラしながらも立つ
「ちょ、調子に乗るなよ!犯罪者が!」
声が掠れながらもまたジンに向かっていくボディガード、しかし、ジンはすぐにボディガードの後ろに回り込み、刀の峰で首筋を突く
「がっ!…」
倒れて気絶するボディガード
「安心しろ、峰打ちだ!」
一その頃リンクは一
大勢のボディガードに囲まれ、チェーンを使って必死に戦っていた
「おいおい、凄まじいな、お前ら くっ! 俺なんか、あんな奴を相手にするのも一苦労だってのに!」
コミカルに愚痴をこぼしたリンクは、そう言いながらも、軽妙なステップでチェーンを使いながらボディガードの剣を紙一重でかわしていく
そしてチェーンを縦横無尽に振り回してふっ飛ばし、
全員倒すリンク
「よし、倒したな! 」
スバルが叫ぶ
周囲を見渡せば、あれだけいたプロのボディガードたちが全員床に転がっていた
「じゃあ、ガルドラのところに行くか!」
スバルが言うとカイトが指摘する
「でも、ガルドラがどこにいるのか分かってんのか? 」
「えー、わかんねえけど探すっきゃねえだろ!」
そうして全員が部屋を出し、さらに奥へと進むルートを捜索しようとした、次の瞬間だった…
「ガコンッ」
不吉な重低音が、静まり返った廊下に響いた
「えっ?」
スバル達が声を漏らすより早く、部屋を出てすぐの扉の前で、足元の床が唐突に真っ二つに開き、スバル達は落ちていく
「うわー! 罠かよ!」
落下していく視界の中で、リンクの悲鳴がこだまする。だが、落ちていった先にも、さらに四つの穴があり、完全に全員がバラバラに落ちる最悪の構造になっていた
重力に引かれ、凄まじい速度で暗黒の穴へと落下していく
スバルは…
「やべえ!落ちてる!」
着地地点を見定めると、受け身をとってうまく着地
するスバル
「ふー! あぶねえ! 思ったより穴が低くて助かったぜ! ここは……」
カイトは…
「ちっ!受け身を取るのは安全とは言えねえな…はっ!」
カイトは着地地点に風の能力で風を起こし、そこに落ちて最小限に落下の衝撃を落とした
「助かった…か、どこだここ?」
ジンは……
「まずいな……このままじゃ死ぬ!なら!」
ジンは空中で必死に剣を抜き、迫り来る壁面へと刃を突き立てた剣で壁に突き刺し、落ちる勢いを落とす。
「ガガガガッ! 」
と火花が散り、嫌な金属音が狭い空間に反響しながら着地地点に着く
「ちょっと刀が欠けたか…まあいい、ていうか、ここどこだ?」
リンクは……
「やばい!やばい!やばい!」
という短い悲鳴とともに絶叫しながら落ちているリンク
「ゴキッ!」
なんとか着地点に到着するが、しかし、完全に勢いを殺しきれず、着地には失敗
派手に首から床へと落ちていった
「ひっ……!」
暗闇の中に、絶対に鳴ってはならない不吉な骨の音が響き渡る
「はっははは…」
その頃スバルは…
周囲を見渡していた、冷たいコンクリートの壁。頑丈な鉄格子の扉。
「なんだよ、ここ……! 檻じゃん! 」
全員、落ちた先は檻であった
最悪な状況に陥ったスバル達、どうなる?!
次は明日の18時15分ごろに投稿します!
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