表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/44

第31話 ガルドラの配下、そして戦闘

「やるの?!」 


押し寄せる無数の兵士たちを前に、エリスが悲鳴に近い声を上げる 


だが、スバルに怯えの色は微塵もなかった

スバルは不敵な笑みを浮かべ、自身の胸を力強く叩く


「大丈夫だ!だって俺強いからな!」 


「やれー!」


どんどん兵士たちが向かってくる 


直後、スバルは凄まじい速度で動いた

殺到する兵士たちの突きを、紙一重の体捌きで避ける流れるような動作で敵の懐へと潜り込み、重い腹パンチを叩き込んだ


「がはっ……!?」 


まともに衝撃を喰らった兵士が、白目を剥いて崩れ落ちる


「くっ! 囲め! 囲め! たかがガキ一人、数で圧倒するんだ!」 


指揮官らしき男の怒号が響く

一瞬にしてスバルの退路が塞がれた、前方から三人、後方から二人の兵士が同時に躍り出る


逃げ場のない絶体絶命の状況。ギラリと鈍い光を放つ鋭い槍と刀が、容赦なくスバルの心臓と喉元を狙って突き出された


しかし、スバルは地面を強く蹴り上げると、重力を無視したかのような跳躍を見せた


迫り来る槍の刃を、まるで階段のステップ代わりにするように軽々と踏みつけ、兵士たちの頭上を飛び越え後ろに回り込む


「なっ、後ろだっ?!」 


着地と同時に、目の前の兵士が振り返るよりも早く、スバルは強烈なアッパーカットを突き上げた


顎を打ち抜かれた兵士の身体が宙に浮く

すると、横から躍り出た大剣使いが襲いかかってくるが、身体を鋭く捻りながらの回し蹴りを繰り出した


「ドゴォッ! 」


重い衝撃音が響き、蹴り脚が大剣使いの側頭部に炸裂する


「がっ……あ……」 


倒れる大剣使い


「あっああ…」


「なんだ?もう終わりかよ?」


「でっでゃーっ!」 


一人の兵士が勇敢に立ち向かいスバルの腹を剣で刺そうとするが、スバルは正面の兵士が構えていた刀を、素手でブレードをつまんだ


信じられない握力に兵士の目が驚愕に見開かれる

スバルはそのまま腕力だけで兵士の身体ごと投げ飛ばし、背後の壁へと叩きつけた


「ぐふっ!」 


数人の兵士が連鎖的に巻き込まれ、壁際に転がっていく


狙いを定めることすらできず、ただ足がガクガクと震えて身動きが取れなくなっている


「か、怪物め……っ……う、うう……」


震える兵士


「お前達から来ないなら、こっちから行くぞ!」 


スバルが獣のように地を蹴る

とても人間業とは思えないスピードで、怯える敵陣へと突撃し、次々と兵士たちを薙ぎ倒していく


「ふぅ、終わったか?」 


十数人の兵士を瞬く間に無力化したスバルが、軽く息を吐いた


その直後――


「スバル! 後ろっ!」 


エリスの鋭い悲鳴が響き渡る


背後から殺気を放ち、異様な巨体を誇る武装した大男が迫っていた。その両手には、人間の胴体ほどもある巨大な斧が握られている


「えっ?」 


振り返るスバルの視界に、容赦なく振り下ろされる大斧の刃が映る


「ドンッ!」


空気が爆ぜるような一撃、スバルは間一髪のところで身体を逸らし、突進を避けた


「――ッ! サンキュー、エリス! 」


「気をつけて! そいつは……っ!」 


エリスが叫び声を上げたところで、不意に言葉を詰まらせる。その視線は、大男ではなくエリスの足元へと向いていた


「って、ん? やはりエリスさんもここにいたんですね帰りましょう、ガルドラ様の命令です、あなたを連れてこいという」


そして男は視線を兵士たちに移す


「そして、お前ら、こんな奴に負けたのか?」


「すみません……こいつ、思ったより強くて……」 


床に転がっていた満身創痍の兵士の一人が、血を吐きながら声を荒らげながら言う


「お前らはそこで寝てろ、こいつは俺が倒す」


「こいつ、強いのか……?」 スバルの言葉に、エリスは呆れたように肩をすくめる


「ええ……彼はこの国の軍隊大佐……フュード・サイ。強いってもんじゃないわよ! やめときなさい! あなたでも……」 


エリスの切迫した声が響く

だが、スバルはその警告を鼻で笑い飛ばした


「任せろって! こいつと戦ってみてぇ! 」


「ふん、痴れ者め、相手との力の差も測れんとは、命知らずな奴め」 


「それはお前の方じゃねぇのか?」 


フュードの額に怒りが滲み出る、

大斧を構え直し、スバルを睨みつけるその目は、完全に獲物を屠る猛獣だった


「舐めるなよ……小童が! これで負けた時の言い訳でも考えてろ!」


「いらねえな負けるのはお前だし」 


スバルは静かに構えを取る

一国の軍隊大佐という最高峰の武力、それを前にしてもなお、スバルの瞳には底知れない輝きが宿っていた

次は明日の18時ごろに投稿します!

下の【☆☆☆☆☆】から評価や、ブックマークをお願いします!執筆の励みになります!できるだけ押して欲しいです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ