表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/47

第32話 一旦一件落着…かと思いきや…

「――なめるなよ、クソガキがぁッ!」 


巨漢が、その巨体に似合わない神速で大斧を容赦なく横に振るった


空気を切り裂く轟音が、鼓膜を激しく震わせる


「いよっと、危ねえ危ねえ。おっさん、そんな体なのに早いな!」


だが、スバルはそれを完璧に避けてみせた

大斧が振るった風圧だけで、背後の民家の壁が凄まじい音を立てて吹き飛ぶ


それを紙一重でかわし、スバルはさらに加速した。


「やっ、よっと、せいっ!」 


相変わらず凄まじい速さで避ける

だが、ただ避けているだけじゃない

スバルは近距離の死角へと一気に潜り込んだ


「たあ!」


そしてフュードの無防備な腹部へ、目にも留まらぬ速さの拳を叩き込む


「がっ……! ち、ちょこまかと動き回る虫ケラが!」


フュードがすぐさま大斧を縦に振り下ろす。 しかし、スバルは軽快な身のこなしでバックステップ。大斧が地面に突き刺さり、石畳が激しく爆発したかのように弾け飛んだ


「あぶねえな。だけど、お前の攻撃おせえぞ!」 


スバルは飛び散る瓦礫をひょいひょいと足場にするようにして跳躍した


空中で体をクルリと反転させ、大佐の背後へと回り込む


渾身の蹴りを、その首元へと叩きつけた。


「――バキィンッ!」


激しい衝撃音が響く。フュードの巨体が横によろめき、大きく体勢を崩した


「くっ、クソこのクソガキがぁぁぁッ!」  


完全に頭に血が上った大佐が、大斧を振って嵐のような連続攻撃を繰り出す。裏路地全体をめちゃくちゃに破壊するような猛攻だ


だが、スバルは紙一重でかわし、完全にフュードの攻撃を手玉に取ってみせた


スバルは、フュードが怒りに任せて大きく大斧を頭上へと振りかぶった一瞬の隙を見逃さなかった


「隙だらけだな!」


「しっしまった!」


それに気づくフュード しかし…


「これで終わりだ! 喰らえ、銃拳!(ガン・スマッシュ)!」 


スバルの渾身の拳が、フュードの鳩尾にクリーンヒットする


がはっ! と大佐の口から派手に唾が飛び散る。大男の巨体がくの字に折れ曲がり、スバルの拳の衝撃によって、10数メートルも後ろへと吹き飛んだ。


「――ズガガガガガンッ!」


激しい音を立てて、フュードの体は瓦礫の山へと突っ込み、そのまま動かなくなった


「……ば、ばかな……。この俺が、こんなガキ……一人に……っ!」 


倒れるフュード、勝負は決した


「よっしゃー! 倒したぜ! あれ、エリスはどこにいった?」 


すると、瓦礫の中からエリスがひょっこりと顔を出してくる


「こっ、ここよ……」


「あっ、あっ、あ、あわわわ……!」 


慌ててエリスを引っ張り出すスバル


「あんた、まさか本当にフュードに勝っちゃうなんて、流石に無理だと思ってたわ」


服についた瓦礫の残骸をパッパと落としながら言うエリス


「そんなに強いやつなの?あいつって」


倒れているフュードを指差して言うスバル


「私たちみたいな普通の人からしたらね」


「でも、今の大佐か……まだボスがいるんだろ? 楽しみだなー!」


「絶対にやめときなさい! あいつには絶対に勝てっこないわよ! それになに……? 真剣に言ってるの!? あいつは先導者として、戦闘に関しても強い、その言葉しか出ないわ」


「いや! 俺は戦うぞ! 強い奴と戦うのは楽しいからな」 


スバルが不敵に笑った、その時だった。 突如として、スバルの上に影が落ちる。


「……ん? なんだ?」 


上を見上げると、空を飛ぶ船があるではないか。


「なんだ!あれ空を飛んでるぞ!」


驚いたように空に浮かぶ戦闘機があった


「……まさか!」 


さっき倒した兵士の無線から、雑音が混じった声が漏れ出てくる


『――そんなに俺と戦いたいのか? じゃあ、お望み通り戦ってやる』


すると戦闘機から降りてくる男


「なんか降りてきたぞ!』 


その声と同時に、船から一人の男が静かに降り立ってきた 


地響きのような威圧感が、辺り一帯を支配する


「……っ!」 


エリスが恐怖に身を震わせる。


「みっ見つかった…もう終わり…もう終わりよ……」 


エリスは恐怖のあまり、スバルの背中、壁の影に隠れるようにして縮こまった


「エリス、隠れてろ! 俺がでる!」 


スバルはエリスを遠くへ隠し一歩前に踏み出す


地面に着地する男。その眼光は鋭く、圧倒的な強者のオーラを放っていた


「お前がガルドラか!」


「いかにも!俺がこの街の、この東大陸英雄のガルドラだ!」


「お前が何をしようとしてんのか知らねえけど、エリスが困ってんだ! ぶっ飛ばす!」 


スバルはガルドラに向けて、力強く拳を突き出した。


新たな戦いの火蓋が、今、切って落とされる――。

次は明日の18時ごろに投稿します!

下の【☆☆☆☆☆】から評価や、ブックマークをお願いします!執筆の励みになります!できるだけ押して欲しいです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ