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第19話 逆転への一歩

一その頃ジンとリンクは一


リンク達は死闘の渦中にいた


「あとはお前だけだ……」


「クックソ!」


絶望したような声を出し、焦燥に駆られながら、手にしたチェーンを激しく振り回す


「ガガガガンッ!!」


激しいチェーンの金属音が戦場に鳴り響くが、

ラマフの肉体には届かない

チェーンの猛攻は、ラマフが持つ6本の腕によってことごとく弾き返される


ラマフは退屈そうに首を鳴らし、嘲笑うようにリンクを見下ろした。


「つまらんな、お前は、さっきの剣士は腕はなかなかだったが、それまでだ お前もそうだ、チェーンを振り回すだけで戦っていて、何も面白くねえ…」


「おっ、俺の技をくらいいやがれ! 『』……ッ!!」


リンクは必死に距離を取り、起死回生の一撃を狙って再びチェーンを繰り出そうとした


 ――その時だった…


「『飛雷震ひらいしん』――ッ!!」 


「ビリビリッバーン!!!」


鼓膜を破らんばかりの轟音とともに、激しい雷撃がラマフに向かって一直線に飛んでいく


「ガッ――!? 」


不意を突かれたラマフの巨体が、雷の衝撃で大きくよろめく 


雷が飛んできた方を見るラマフとリンク

すると見てみると土煙がたっていた

そして土煙から影が立ちこめる 

そしてそこにいたのはジンだった…


「ジンッ!!」


ジンの姿が見えたことで嬉しそうにするリンク


背後に立つジンは、冷徹な瞳でラマフを見つめ、静かに言い放った


「……油断したな、ラマフ。俺にトドメを刺さなかったのが、お前の敗因だ!」


致命傷を免れていたジンの復活に、ラマフは驚愕の声をあげる


「貴様、まだ動けたのか……っ!?」 


ジンの加勢によって戦況が動いた

そしてリンクに近づきリンクのチェーンに触れる


「ジッジンなっ何してんだよ…」


ジンが何をしようとしてるのかがリンクにはわからなかった


ジンの心の中には焦燥が渦巻いていた

遠く離れた場所から、スバルの不穏な気配が漂ってくるのを感じ取ったからだ


「おい、リンク、お前はスバルのところに行け!」 


ジンは鋭く叫んだ

スバルの身に危機が迫っているのを察知したのだ


「そしてその時が来たらチェーンで巻きつけるんだ…いいな?」


やっとジンが何を言いたいのかを理解したリンク


「わっわかった!ジン、ここは頼んだ!」


リンクは意を決して踵を返し、上層へと続く階段を駆け登る


「ずいぶんすんなりといかせてくれるんだな」


ラマフが階段を登るリンクを追おうとはしなかったことに少し驚くジン


「……俺の興味は、あいつではない 貴様だ…」


ラマフの目が、じっとジンだけに注がれる

ジンこそが本命の獲物だと言わんばかりに、巨躯を震わせる


「……なるほどね」 


ジンは薄く笑みを浮かべ、静かに剣を構える

ラマフもまた、その6本の腕に凶悪な力を宿らせ、

同時に拳を構えた


「オオオオオッ!」


静寂を切り裂き、同時に向かっていく二人

残された戦場で、ジンとラマフの真の死闘が、今幕を開けるのだった――


一同時刻スバルは一


スバルは肉体は限界を迎え、文字通り虫の息だった


だが、スバルはそこから、ゆっくりと立ち上がる


それに気づき振り向くアグニバル


「おい…どこにいく…まだ…終わって…ねえぞ!」


死の淵から立ち上がるが立つのがやっとで満身創痍のスバル


「ほう…まだ動けるのか、面白くなってきた…」


しかし、言葉とは裏腹にスバルに対して不快な感情が沸いてくるアグニバル


(アグニバルの心の中)


…?なぜだ?久しぶりの強者に歓喜してるはずだ…

しかしなぜだ?なぜこんなに不快なのだ…

わからない…わからん、わからん…


自分の感情がよくわからなくなって少し混乱する

アグニバル


「俺は…俺は、お前に勝つ!」


威勢よく咆哮をするスバル


そしてそれを聞いたアグニバルが確信する

なぜ自分がここまで不快になり嫌悪感がするのかを…


(アグニバルの心の中)


そうか…理解した…なぜこいつにが俺にここまでの嫌悪感を抱かせるのかを…

それはこいつがくだらん夢を語り、大切なもの、守るものがあるとほざき、これほどにまで希望を抱いているからだ 

俺にとってはそんなものは必要ない…大切なもんも、守るもんも俺にはない…そして夢というものは儚く、

すぐに散る…夢というのは絵空事でしかない!


「何考えてんのか知らねえけど…ぶっ飛ばす!」


そう言うと拳を構えるスバル


それを聞いたアグニバルが眉をひそめ不機嫌な顔になり口を開く


「お前の夢とやらは叶わん!今も未来もだ!全ては

幻想、妄想でしかない!夢というものは野望にして初めて叶うものなのだ!」


今までにあったすべてのスバルへの不満をすべてに口にしてそれをスバルに向けていう


それを聞いたスバルが完全にブチキレる


「…黙れ…お前にそんなこと言われる筋合いはねぇー!

お前の言いてえことはよくわかんねえ…だけど!

お前の言ってることは俺の仲間を馬鹿にした!

ぜってぇお前のことを許さねえ!」


それを聞いたアグニバルはニヤリと不敵に笑う


「じゃあやってみろ! できるものならな! ああーっ!!」 


アグニバルの咆哮とともに、二人は同時に踏み込んだ


「ちゃあー! 」


大気を切り裂くような風切り音。どちらも真っ向から向かっていく


アグニバルはスバルの頬に向けて拳を叩きつけようとする

だが、スバルもまたアグニバルの頬を目がけて拳を突き出していた。 ドゴっ! 肉と肉が激しくぶつかり合う。アグニバルの拳がスバルに当たるが、同時にスバルの拳もアグニバルの顔面へと突き刺さる


「くっ……!」 


衝撃に顔を歪めるアグニバルとスバル


距離を取ろうとするアグニバル

それを逃さず、スバルは軸足を深く踏み込んで拳に全ての力を込める。


「――『バースト・ブロウ(轟拳)』!!」 


「ドガァッ!!」


スバルの放ったカウンターが炸裂する


「がっ……!」


苦悶の声を漏らして殴られるアグニバル


「本当に久しぶりだ、こんな楽しい戦いは……!」 


アグニバルは追い詰められながらも、狂気的な笑みを浮かべた


「――だが! これが俺の奥義だ!!」 


アグニバルが指鳴らしをして全エネルギーを解放する。その周囲の空間が、かつてないほど激しく振動し、大気を引き裂く真空の刃へと姿を変えた


「『震律破しんりはつ』――ッ!!」 


無数に生み出された目に見えない音の刃が、スバルを目がけて一斉に飛んでいく


そして完全に直撃する、すべての刃が当たる


「ガッ…」


倒れそうなスバル


「終わりだ!」 


アグニバルが完全にスバルを仕留めようとし、

また指鳴らしをしようとしていた


明日の夜の18時ごろに投稿予定です!

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