第14話 両者拮抗
一その頃 リンクとジンは一
ラマフと相対し睨み合うジンとリンク
「行くぞ! リンク!」
ジンの鋭い咆哮が、重苦しく立ち込める戦場の空気を切り裂いた。
それと同時に、リンクが両腕に巻き付いたチェーンを使って突進していく
「ああ! 任せな!」
リンクが地を蹴り、前方に飛び出す。
そしてラマフの動きを封じようとする
目にも留まらぬ速さで放たれた無数のチェーンが、縦横無尽に空中を走り、ラマフの死角からその巨体を絡め取ろうと襲いかかった。
「フン、これだけか!」
ラマフは不敵に鼻で笑うと、地響きを立てて迎え撃つ。
襲い来る鉄鎖の嵐を、鍛え上げられた一対の拳だけで次々と弾き飛ばしていく。
金属音と火花が四散する。
しかし、リンクの執拗な連撃はラマフの意識を完全にその場に釘付けにしていた。
「そこだ! 雷撃――ッ!!」
その隙を、ジンが見逃すはずがなかった。
背後から跳躍したジンの手元で、大気を裂くような凄まじい放電現象が起きる。
ジンの刀が、まばゆい電気で纏われる
一瞬にして漆黒の戦場が、昼間のような白い光に包まれた。
「ゴゥッ!!!」
極大の雷が、真っ直ぐにラマフの胸元へと直撃する。
「が、は……っあ!?」
直撃の衝撃波が周囲の地面を爆破し、砂煙が舞い上がる。
凄まじい威力の雷撃にラマフも一歩、大きくよろめいた。
ラマフの胸が焦げ、バチバチと残留した電撃がその肉体を苛む。
「素晴らしい能力だ! まさか雷とはな……
しかし、連発はできまい!」
ラマフは焦げた胸を払いながら、狂気に満ちた笑みを浮かべた。
肉体のタフさは常軌を逸している。
すぐに体勢を立て直し、圧倒的な威圧感とともに再び歩を進めてくる。
「ああ、その通りだ。だが剣技だけでお前に勝ってみせるさ」
ジンは不敵に笑い返し、刀を正眼に構えた
「じゃあやってみろ!」
それに言い返すラマフ
「いけるか?リンク…」
リンクに聞くジン
「ああ! 俺がチェーンで援護する!」
リンクが再び叫び、ジンの突撃に合わせて鎖の弾幕を張る。
疾風怒濤の勢いで突き進むジン。
それを迎え撃つラマフの拳。
「キィン! カキンッ! キィン!」
大気が震えるほどの速度で、ジンの放つ鋭い剣と、ラマフの鋼鉄の拳、そしてすリンクのチェーンが激突し合う。
火花が散り、周囲の岩壁が衝撃波で次々と崩落していく。
一瞬の油断が生死を分ける、極限の死闘。
「速い……! だが、生ぬるいぞ!」
ラマフの拳が、チェーンの隙間を縫ってジンの刃を捉えようと加速する。
しかし、ジンとリンクの息の合った連携は、ラマフの想定を遥かに超えていた。
鎖が軌道を変えて拳を逸らし、空いたわずかな隙間にジンの刃が滑り込む。
ズバッ!!
「ぐおっ……!?」
ラマフの強靭な胸元に、一筋の深い白刃の傷が刻まれ、鮮血が飛び散る。
ついにラマフの防御を完全に突破したのだ。
「やるじゃないか……! お前たち……!!光栄に思うがいい!見せてやる俺の真の姿を!」
胸を血に染めながらも、ラマフの眼光はさらに凶暴な輝きを増していく。
傷を負ったことで、逆にその眠れる狂気が完全に目を覚まそうとしていた――。
一その頃スバルは一
アグニバルと睨み合うスバル
そしてアグニバルが口を開く
「言っておくがお前に負けるとは微塵も思っていない俺の計画は誰にも邪魔できん!」
「計画?」
聞き返すスバル
「そうだ俺はここの水を売っているのだよ」
「なんだって?!」
驚くスバル
「ここの水は質が良く高値で売れるのでな
そのために俺は姿をくらましたのだ
わざわざ0からスタートしてな
ここの水は富豪どもが買いやすいんだそして資金を集める、そして武器や奴隷などを金で交換しもっと上位の無法者になる! そして武力をつけこの東大陸は俺が支配する!」
ペラペラと野望を語るアグニバル
それを静かに聞いていたスバルが口を開く
「そうか…よかったよ」
「あん?」
スバルが何を言ってるのかがわからず不思議に思うアグニバル
「お前が心を苦しめずにぶっ倒せる相手で良かったよ...」
静かにブチ切れるスバル
それを聞いたアグニバルが不敵に笑う
「そうか…なら俺を倒してみろ!そして俺を踏み台にし、上に登れるのか!」
「何言ってんだ…当たり前だろー!」
大声を出し拳を握るスバル
スバルの咆哮とともに、二人の距離が一気にゼロになった。
そしてアグニバルが丸太のような腕を真っ直ぐにスバルに向かって突き出す
スバルは寸前で首を右に捻り、アグニバルの拳を紙一重でかわす。
すれ違いざま、無防備になったアグニバルの脇腹へ、スバルは全体重を乗せた左ボディブローを深く叩き込んだ
「ドガッ!!!」
「ぬ、おおっ……!?」
鈍い衝撃音が響き、アグニバルが微かに顔をしかめる。
しかし、アグニバルの頑強な肉体は常軌を逸していた。痛みを力に変えるかのように、すぐさま左の裏拳をスバルの顔面へと払う。
完全に避けきれず、スバルのガードの上から衝撃が突き抜けた。
数メートル後方へ吹き飛ぶスバル
「どうした! 能力も使わぬこの俺の拳に、貴様のその細い腕で勝てると思ったか!」
アグニバルが不敵に笑いながら、地響きを立てて猛追してくる。
容赦のない拳の豪雨。左右から放たれる、純粋な筋肉と骨の質量による重打が、スバルを確実に追い詰めていく。
激しい連撃の最中、アグニバルが大振りの右フックを放つため、わずかに顎が上がった。
その一瞬の隙を、スバルは見逃さなかった。
「そこだぁッ!」
スバルは上体を深く沈め、アグニバルの懐へ飛び込んだ
大振りの右フックがスバルの髪をかすめて空を切る
体勢を崩したアグニバルの顎の真下から、スバルは下半身のバネをすべて乗せ、突き上げるようなアッパーを放った
「が、はぁっ!?」
クリーンヒット。アグニバルの巨体が、一瞬宙に浮き上がる。
だが、スバルはここで攻撃を止めない。一歩踏み込み、今度は右、左、右と、目にも留まらぬ速さのワンツー連打をアグニバルの顔面と胸元に叩き込む!
その連撃を受けながらもスバルの攻撃の途中に
スバルの腕を掴むアグニバル
「なっ!」
離れようとするスバル、しかしスバルの腕を
強く掴み逃げれないようにする
「素晴らしいパワー、そしてその膨大な
” スピリット”本当なら部下に加えたいところだがな」
スバルを投げ飛ばすアグニバル
投げ飛ばされても上手く受け身を取り体勢を
戻すスバル
「配下にはならねえし”スピリット”って何だ!」
聞いたこともない単語を聞くスバル
「お前、まさか知らないのか! 知らずともその
スピリット量…ますます殺すのが惜しい…」
「そんなのどうでもいいし、お前をぶっ飛ばす!」
また拳を握り戦闘の準備をするスバル
「そうか…じゃあ俺の能力を見せてやろう、調子に乗っていれるのも今のうちだ…お前は手も足も出んぞ!」
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