↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS転生したから野球で無双する  作者: インスタント脳味噌汁大好き


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
277/388

第242話 拙攻

韓国と日本の試合は0対3のまま3回裏を迎え、私の第2打席ははっきりと敬遠される。その後で4点目は入れたものの、それ以上の得点には至らなかった。


日本代表はリードすると拙攻が増えるのもあるけど、単純に相手の先発投手が良い投手だね。最速135キロで、丁寧にコースを突いて来られると厄介だ。そして4回表に、ノーアウトランナー1塁の場面で相手の4番がホームランを打ち、2対4と2点差になる。


新開さんも2巡目で攻略出来ないような投手じゃないし、今日は継投が多くなりそう。5回表には銀光大阪の福春さんがマウンドに登り、立ち上がりに与えてしまったフォアボールのランナーが2塁へ進む。


……ツーアウトランナー2塁で、続く韓国のバッターがレフト線に落ちるヒットを打ち、真凡ちゃんは中継の裕香ちゃんに送球。真凡ちゃんからの送球を受け取った裕香ちゃんはノータイムでホームへ送球するも、判定はセーフとなる。3対4と、1点差まで詰め寄られた。


「せめて、もう少し肩が強かったら文句は言われないのよね」

「いや、肩の強さよりかはコントロールだよ。今のは裕香ちゃんが上手く捌いたけど、少しでも外れたらそれはロスになるから。

中継を使うことに関してはショートが裕香ちゃんなら無問題だし、もう少し送球までの時間も短くしたいね」

「カノンも、ショートが荻野なら中継挟むことがあるわよね。……加速装置って、過言じゃないのが凄いわよ」


今のはバックホームまで距離があったから、強肩の外野手以外は中継を挟む方が良い。基本的にダイレクト送球は逸れやすいし、中継を挟む方が早いこともある。特にショートの裕香ちゃんは、中継に入ってもボールが止まってないように見えるぐらいだから加速装置と呼ばれることもある。


まあ足も速いし、盗塁や内野安打が得意な方だからね。そう言った意味も含めての、加速装置だ。基礎的な動作が誰かさんのせいで極まっているし、2年生でU18日本代表のショートに固定されるだけの実力はある。


5回裏は、3番の本城さんから。そろそろ相手の先発も疲労が見えて来たけど、続投させるのかな。そう思っていたら本城さんが右中間へ打球を飛ばし、ノーアウトランナー2塁に。追加点のチャンスだけど、私は敬遠されるだろうね。


そう思っていると相手の投手が代わり、データの無い投手がマウンドに上がる。……ここまで伏せていた隠し球を投入する辺り、日本に勝つ執念というものは感じる。


韓国の2番手投手の投球練習の球は、120キロ台後半。これは変化球を幾つか持ってそうだと考え、打席に立つと初球、顔面に目掛けてボールが来た。ただ、速度はかなり遅い。


「うわ」


思わず声が出て、そのボールを打つか避けるか一瞬だけ考える。デッドボールコースのボール球を打つ技術は持ち合わせているけど、顔面直撃コースで緩い球をホームランに出来るかは怪しい。私は一旦避ける選択をして、しゃがみながら仰け反る。


するとボールは大きく弧を描いて、ストライクゾーンの外側に入る。ビックリして球速表示を見ると、71キロと表示された。イーファスピッチの、亜種かな?球種名は、超スローカーブと言ったところか。


ちょっと今までの対戦データに無かったタイプの投手だし、今のスローカーブは相手の度肝を抜くのにぴったりの球だ。何より、71キロの後に120キロ台後半のストレートは速く見える。実際に相手は2球目に116キロのスライダーを投げて来たけど、遅くは感じなかった。


2球目を見逃して、カウントは1-1。予想通り球種は多そうだし、変化量がとにかく大きい。私と勝負するだけのボールを、投げることが出来る投手だ。


3球目。相手は顔面スレスレにストレートを投げ込んで来る。今度はブラッシュボールって、この打席だけで色々とやって来るね。それだけ、私を打ち取りたいのか。


間違いなくこの勝負は、試合のターニングポイントになる。私が打ち取られれば、それだけ士気は下がるし追加点を取れなくなるかもしれない。それなら私は、確実にヒットを打ちに行こう。


ブラッシュボールの次だし、4球目は外へスライダーを入れて来るかな。一度ボール球で見た球だし、この球を叩く。相手は4球目に、予想通りにスライダーを投げた。それを打ちに行くけど、微妙に変化していない。


やられたと思いながら、バットの根っこに当たったボールを、振り切らずに流す。一二塁間を抜けようかという打球は、守備範囲の広い韓国のセカンドが捕り、一塁へ送球する。私は、セーフになった。


……ここまで必死に、全力疾走したのはいつ以来だろう。韓国のファーストは私が既に通り過ぎていたことに驚き、セカンドも送球したままの体勢で固まっている。うん、申し訳無いけど私、足も速いんだよ。


10割はキープしたし、ノーアウトランナー1塁3塁とチャンスは広がった。この回で、2点か3点は取りたいね。次のバッターの大村さんと、裕香ちゃんに期待かな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓にランキングタグを設置しました。ポチっと押して下さると作者が喜びます。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。