狩りの準備
次で進化できるはず・・・・・・
旅立つのはもう少し先か・・・・・・
さて、ご飯と進化のためにもさくっと何か狩らないとな
でもまてよ?おれは魔法使うし、蝙蝠だから気にもしなかったけど普通、戦闘をするなら何か装備が必要なんじゃないか?
見たまんまシュキ達は何も装備していないみたいだが、いや服くらいは来てるけどそれだけだ
それに、服といってもぼろ布で必要な部分だけ隠してるだけな状態だし、危ないかな?
ここはさっきの冒険者たちの装備でも使えるものは使ってもらおうかな
そのほうがシュキ達も少しは今より戦えるようになるはずだ
「シュキ、少し止まってくれ」
「はい、どうかされましたか?」
「うん、これから狩りをするわけだが、さすがに素手ってのは危ないだろ?さっきの3人の冒険者の装備があるから使えるものは使ってもらおうと思ってな」
そういっておれの影から冒険者達をずるっと取り出した
「え!?・・・・・・空間収納、ですか?」
空間収納とかあるんだ、けどこれは影収納なんだよな、空間収納とどう違うかはわからんが
「いや、これはおれの影操作っていうスキルでできる影収納だよ自分の影にしか収納できないけどな」
「は、はぁ、それでも便利なスキルですよね?というか、この冒険者?首がありませんが?」
「ん?あぁ、おれは不意打ちの首狩が基本攻撃だからな、ついでに首は威嚇の意味も込めて串刺しにして置いてきた」
「・・・・・・さようでございますか、なんというか、そうなんですね」
なんだろうか、なんかドン引きされた気がする、かのモデルの人もこれで自国を守ってたからいい手段かと思ったんだけどなぁ
魔法とかあるんだしもっとえげつない事できそうな気がするけどなぁ
きっとシュキはあんまりこういった事見たことないからびっくりしてるだけだろう、きっとそうだ
「あ、あのところで私は貴方様の事をなんとお呼びすればよろしいのでしょうか?」
「ん?あぁ、そういやおれの名前決めてなかったな」
なんか無理やり、話を変えられた気がする・・・・・・
しかし、せっかく異世界に来たんだ新しい名前でも名乗るか、けど思いつかないなぁ、ここは本田君が考えたゲームの主人公の名前でいくか
「おれの名前は、シゼルと呼んでくれ」
確か本田君が銀髪でイケメンな主人公なんすよ!!って言ってたっけ
まぁ、おれは黒い蝙蝠なんすけどね
「はい!シゼル様ですね!!」
「いや、別に様はいらないけど」
「命を救って頂いた方ですから、敬意を込めてシゼル様とお呼びさせていたただきます」
「あ、はい」
なんかプレッシャーを込めた笑顔でいわれたら断れないよな
「まぁ、いいか、それより使えそうな装備取ってしまおう」
「はい、そうですね、死体も片づけないといけないでしょうし」
「ん?死体はまた影に収納するぞ?こいつらの血はほしいからな」
「え?しかしこれはもう腐り始めてますから飲まれないほうがよろしいかと・・・・・・」
「は!?まじで?」
「はい、血ももう変色してしまっていますし、破棄されたほうが・・・・・・」
まじか、迂闊だった、影の中で血が止まってたから時間も止まってるのかと思ったけどそんな事はなかったようだ
だったらなんで血が止まってたかなんだが、まったくわからん、血液循環自体が止まってるからか?
影の中って重力とかあるんだろうか、だとしたら血液が足の方へ溜まってた・・・・・・とか?
影移動してる時って特に何も考えずにやってるけど、影の中って結構危険だったり?
けど、シュキ達は影に収納して運んだけど特になにか異常がありそうではないんだけどなぁ・・・・・・
う~ん、おれの頭ではわからんな、とにかく影収納は時間が止まってるわけじゃんないって事だけ覚えておこう・・・・・・
「腐ってるなら仕方ないな、使える装備だけ取って捨てていこう」
「はい、そうですね、兄さん?後ろで何してるんですか?兄さんも早く使える装備を取ってください」
「あ、あぁ!!わかったよ!!よかったぁ、さっきからまったく話に入れてもらえないから忘れられてるかと思ったよぉ」
「無駄口は必要ありませんからさっさとしてください」
「あ、はい」
なんだろ、兄ゴブの扱いが本当に酷くなってきてる、シュキと兄ゴブの間に一体何があったんだ?
冒険者達に襲われる前からこうなのか?それとも襲われてからこうなのか、まぁ・・・・・・いっか!!
「兄ゴブは体が頑丈なんだろ?だったら戦士風のやつから剣でも貰って前衛で戦え、シュキは魔法が使えるんだよな?だったら魔法剣士風のやつから剣と杖だな」
「あの、兄さんが剣を持つのはわかるのですが、私はなぜでしょうか」
「いや、ただたんに魔法剣ってスキルがあるみたいだし、なにより、少しは身を守れる程度には近接攻撃ができたほうがいいだろ?うまくやれば魔法剣スキルをシュキが獲得できるかもしれないし、魔闘法なら教えてやれるから、いざという時は自分で戦えるって事で少しは安心だろ?おれや、兄ゴブが何時も守れるわけじゃないだろうしな」
「なるほど、わかりました、魔法剣スキルが獲得できるよう頑張ります、魔闘法のご教授もよろしくお願いします!」
「おう、まかしとけ!おれもマザーから魔闘法は教えてもらったからな」
「あの~シゼル様?ぼくには何か教えてくれないんですか?」
「いや、お前、魔法使えないんだろ?だったら魔闘法も使えないし、教えれることがない」
「いや、なんかこう、剣術とか・・・・・・あ、シゼル様は剣つかえないか、あれ、じゃぁ、シゼル様はどうやって戦うんです?魔法ですか?」
「いや、そりゃそうだろ、咬みつきとか毒牙、麻痺牙とかは持ってるけど、バット系は打たれ弱いらしいから使うきないし」
「え?じゃぁ、前衛がぼくだけじゃないですか!」
「お前は体が頑丈なんだろ?だったら大丈夫だよ!おれ回復魔法も使えるし安心しろ!」
できているかどうかはわからないが、おれは今できるかぎりの最高の笑顔でそう言ってやった
だというのに兄ゴブはまるで絶望したかのように肩を落としている
頑張れ兄ゴブ、いつかきっといいことあるさ!多分・・・・・・おそらく・・・・・・maybe
なんやかんやで2匹とも冒険者から装備を剥ぎ取った
シュキは魔法剣士風から剣と杖、防具は大きすぎて邪魔になるのでそのままだが代わりに魔力量を増やす指輪をもらった、それと魔法剣士風のローブとグローブ
兄ゴブは剣士風から剣と小手と靴、STRとVITを増加させる指輪と狩人風の男からも短剣を拝借していたがすぐに短剣と剣を別のに変える事になった
なぜ、そうなったかというと、剣士風の男が持っていた袋が問題だった
この袋がまさかのアイテム収納袋で、時間が止まる空間収納の効果が付与されている袋だった
その袋の中にあったのが剣士風の男、頭付きで身長180くらいだったのだが同じくらいの大きさの大鉈がでてきたのだ
そして、何を思ったのか兄ゴブはこの大鉈に一目ぼれ、無理だ、やめろといくら言っても頑なにこれを使うと反発
もう好きにしろよ、とおれとシュキが諦めるが兄ゴブに剣と短剣は一応、所持させる事に成功、兄ゴブの今の身長は130くらいなのにそんな大鉈が上手く使えるわけが・・・・・・
袋の中にはこの大鉈用の背中に担ぐためのベルト等が入っていたのだが兄ゴブの身長ではどうしてもひきずるので普段は邪魔になるのでアイテム袋に収納し使う時は取り出す、といった形に落ち着いた
そのためにこのアイテム袋は兄ゴブ専用になった、これは別に構わない、どうやら冒険者達も同じように使ってたようで狩人風の男が消耗品等が入ったアイテム袋を持っていた
これはシュキが管理する事になった、兄ゴブが持ってるのは武器専用の袋になるだろうな
冒険者もなんでこんな武器を所持していたのか・・・・・・大きい武器は男のロマンなのか?たしかにでかい武器で一刀両断ってかっこいい気がするけど
命がかかってる状況でそんなロマンは邪魔でしかないと思うんだが、だからこの剣士風の男も普通の剣を使ってたんだろうし・・・・・・
そしてシュキは消耗品が入っていたアイテム袋にあった布で簡単な下着をちゃちゃっと作って着ていた
もちろん、兄ゴブの分も作って渡していた、仲が悪いわけではないんだよなぁ・・・・・・
さて、装備を拝借するだけでかなり時間がかかってしまった、主に兄ゴブのせいなんだが
その兄ゴブは大鉈でなんか素振りをしている・・・・・・
あれ?・・・・・・絶対振る事すら出来ないと思ってたのに何軽く素振りしてんだよ!!
「おぉい!!兄ゴブコラ、お前なに軽く大鉈振り回してんだ!!つかなんでそんな平気に持ってんだ!」
「え?だってぼく怪力のスキル持ってるんでこれくらいなら余裕ですよ!!」
「それはやくいえよ!!」
おれはつい、そういいながら兄ゴブに突っ込みを羽で入れてしまったのだった
おれも怪力のスキルを持っている事を忘れていた・・・・・・
ドンッ!!そんな音を出して兄ゴブは木に衝突・・・・・・いや、めり込んだ
「あ・・・・・・、おれも怪力のスキル持ってたは、なんかごめん、ヒール」
そういいながら兄ゴブに回復魔法を使う、やはり魔法名があると魔力量も回復量も違うな
「か・・・・・・怪力とかいう・・・・・・レベルじゃ、ない・・・・・・」
そしてドサッという音とともにめり込んだ木から落ちる兄ゴブ・・・・・・
「なんか、すまん、大丈夫か?ハイ・ヒール」
さっきのヒールよりも魔力を込めてヒールより回復するイメージでちょっと試してみたら効果はすごかった
木にめり込んで今にも死にそうだった兄ゴブはそんな事なかったかのように、ケロっとした顔で立ち上がった
「死ぬかと思った今のは本気で死ぬかと思った!!体が頑丈じゃなかったら絶対死んでましたよ今のは!!」
「だからすまんって言ったじゃないか、おれもまさかここまでとは思わなかった、ハイ・ヒールってすごいな」
「そっち!?そっちですか!?シゼル様は少しご自身の身体能力を考慮されたほうがいいんじゃないですか?」
「いや、むしろ、たかが蝙蝠の突っ込みであそこまでいくお前がやばいよ、もっと体鍛えろよ」
この兄ゴブ何人のせいにしてんだよ、たかが蝙蝠の羽の突っ込みでぶっ飛んだのはお前の鍛え方がたりないせいだっつぅの
こんな打たれ弱い魔法しか取り柄がない蝙蝠にむかってなんて失礼なやつだ
「えぇ・・・・・・絶対そうじゃないよ、おかしいよ、おれ間違ってないはずだよ・・・・・・」
なんか、まだぶつぶつ言ってやがる、しつこいやつだなぁ
ただでさえ、装備で時間くってるんだからこれ以上余計な事に割く時間はない
さっさと狩りを始めよう、そしてレベルを上げて進化だ!!
蝙蝠「兄ゴブが進化したら名前付けないといけないのか」
兄ゴブ「ちゃんと進化しますんで考えておいてくださいね」
蝙蝠「死体になるのも進化というのだろうか」
兄ゴブ「え!?」




