旅の目的
できるだけ毎日投稿しようと思ってたら早速出来なかったでござる
「これからこの3匹で旅をするわけなんだけど、その前に確認したい事がいくつかある」
「はい、なんでしょうか?」
そう答えるのは妹ゴブ、兄ゴブは未だ地面に顔を押し付けられている
もうしばらくそのままでいてもらおう、話が進まなくなりそうだから
「まず第一に、旅に出るといっても、此処が何処なのかがおれにはわからないし、最初に何処を目指せばいいのかもわからん、第二に、旅をする以上危険な事もあるだろう、自分の身はある程度守れるようにレベル上げをしたい、もうすぐ進化できるみたいだし、第三に、お前たち名前とかあるの?妹ゴブって呼ぶのもいいけど、あるんだったら名前で呼びたい」
「そういえば、ずっと洞窟にいて何も知らないと仰ってましたね、では僭越ながら私がご説明とご提案を致します」
そういって妹ゴブが説明してくれた、簡単にまとめると今いる場所はラーセナル王国という国にある始まりの森って場所にいるらしい
此処は駆け出しの冒険者が必ず来る場所で、森にいる魔物や動物、森の中にある始まりの洞窟にいる魔物、こいつらを安定して狩れるようになって初めて初級冒険者を名乗れるとの事
おれがいた洞窟はこの、始まりの洞窟みたいだ、しかも驚いた事に洞窟の主がまさかのマザーだった、まぁ、確かにマザーは強いと思っていたが洞窟の主だったとは
そしてラーセナル王国はこの始まりの森が駆け出しの冒険者達にとって都合のいい修練場みたいな扱いのために冒険者を目指す若者が多くやってくる国として発展し栄えたらしい、冒険者が多く来るなら早くに立ち去った方が身の危険は多少は下がるが、おれ達にとってもレベル上げにはもってこいの場所になるとの事
だったら、少しの間、せめておれが進化するまで、あわよくば妹ゴブ達も進化できるくらいまではここでレベル上げを行う事になった、ちなみに兄ゴブのレベルが7で妹ゴブが8との事、妹の方が高いとか・・・・・・
次に、まずは何処を目指すかだが、ラーセナル王国の隣の国、聖王国マルファールを目指すことになった理由としては、人間の冒険者も始まりの森の次はマルファールへ行き、マルファールにある湿地帯でレベル上げをするらしい、これを聞いた時はまるでRPGみたいだなと思ったおれは間違っていないはずだ
別にマルファールまでいかなくてもラーセナル王国の別の場所でもいいんじゃ?って聞いたんだが、どうやらラーセナル王国の別の場所だと、始まりの森にいる魔物と大差ないためレベル上げには向かないとの事
だが高レベルの魔物が生息している地域がありそこ目当てに高ランクの冒険者達が来るらしいがそこへ行くにはまだ時期尚早との事
なんか強制的に旅立たせるシステムでもあるんじゃないかと疑いたくなるレベルである、そういった理由でとりあえず、聖王国マルファールへ行くことが決定した
最後に名前についてだが、基本魔物には種族名はあれど、個体名、名前はないとの事、魔族にでもなれば自分で好きな名前を名乗ったり、人間が勝手に名前を付けるらしい、人間が勝手に名前を付けた場合、痛い名前、中二病的な名前――人間側はそれがかっこいいと思ってる名前――がつけられるため魔族は率先して自分から名前を名乗っているそうだ
魔物が名前を名乗る事は特に問題はないみたいだが、わざわざ名前を考えて名乗るような魔物はいないらしい、とりあえず、自分と他が認識できてれば後は見た目とかで区別するから別にいらないと考えるのが普通らしい
「なるほどなぁ、なら妹ゴブも別に名前はいらないって感じ?」
「そう・・・・・・ですね、名前なんて思いつきませんし」
「そっか、じゃぁ、おれが名前を付けてもいい?嫌ならいいんだけど」
「い、いえ!嫌だなんて!むしろよろしいのですか?私なんかのために」
「いいよ、いいよー、名前がないとおれが嫌なだけだからさ!」
よーし、どんな名前にしようかなー、妹ゴブの名前かぁ、妹だからイモコとか?
・・・・・・ないな、うん、ないない、これはセンスを疑われるな、よくよく考えればおれってネーミングセンスないんだったは、本田君にもゲームの主人公の名前を主人公Aにしてるのを知られてないはぁーって呆れられたもんな
あれ?名前を付けるって結構重大な事なんじゃね?変な名前を付けるとおれのセンスも疑われるし、そんな名前を名乗らなきゃいけない妹ゴブも可哀そうな事になるんだよね
うわぁ、責任重大だはぁ、ひと昔前はキラキラネームとか流行ってて、他人事だしまったく気にしてなかったけど、名前をつけるってこんなに大変な事だったんだなぁ
よし、こんな事考えてる場合でもないな、妹ゴブがなんか期待の眼差しでおれを見ている・・・・・・これはますます変な名前はつけられないぞ・・・・・・、さてどうするか、妹ゴブの体はまさにゴブリンと言える赤い肌に額には小さな2本の角がある、ん?角?そういやゴブリンって小鬼って読んだりするんだっけか?赤い肌の小鬼・・・・・・うん、単純だけどこの名前ならいけるか?だめかな?嫌そうなら別の考えるか・・・・・・
「朱い鬼って事で、シュキって名前はどうだろうか?嫌なら他の考えるけど・・・・・・」
我ながら単純でそのままな名前だと思うが、おれにはこれが精いっぱいなんだ・・・・・・許して
「シュキ・・・・・・はい、かしこまりました、私は今この時からシュキと名乗らせていただきます」
「え?いいの?なんか不満とか、いやだなーとか思わない?」
「そんな!不満だなんて!むしろこんな素晴らしい名前を頂き感謝しております!」
えぇー、いいのか、本気で言ってんのか?かなり単純で安直な名前だけど、けど本人が嬉しそうだしいいのかな?
実は心の中で安直な名前つけやがって("゜д゜)、ペッ とか思ってないだろうな・・・・・・
「そっか、ならいいんだけどさ、んじゃぁ、名前も決まったし早速レベル上げでも行くかぁ」
「えっ!?まだ僕の名前が決まってませんよ!?」
「え?お前名前いるの?そもそもまだいたの?ごめん、すっかり忘れてたは」
このままフェードアウトしても誰も気にしなかった気がする
「なんか僕の扱いひどくないですか?僕の名前も付けてくださいよ!!」
「えぇー、めんどくさい」
本当にめんどくさい、シュキはまぁ、安直だったからポンッっとでた?けど、もう無理、出てこない
「ちょ!めんどくさいって、お願いしますよー」
そういってなんかおれを拝みだした兄ゴブ、しかもなんかおれの体をくすぐってきた、正直キモイし、くすぐられてもなんとも思わない
転生してからこんなにも何かがキモイと思ったのは初めてだ、軽く殺意も湧き上がってきた
「わかった!わかったからやめろ!キモイしなんか殺意が沸いてきたからそれ以上やると魔法くらわせるぞ!!」
「ほんとですか!?やった!!」
「ただし!!名前をつけるのはお前が進化できたらだ!!」
どうあがいても今は名前を思いつかないし、なんかこいつだったらこのまま無かった事にできそう
「なんか、このまま無かった事にしようとしてません?」
「な!そ、そんなわけないだろう!進化できたらちゃんと名前付けてやるよ!!」
くそ、変な所で鋭いなこいつ・・・・・・レベル上げの最中に事故を装って殺すか?
そんな事を考えていたら兄ゴブが半目で疑いの眼差しを向けていた
「あ?なんだ?文句でもあるのか?」
「いえ、何も?ただ、なんか不穏な事考えてるような気がしただけです」
まじで鋭いなこいつ、エスパーか?
「兄さん!!命を助けてくれた方に失礼ですよ!!それにこの方が嘘なんてつくはずないじゃないですか!!兄さんは黙って言われたとおりに進化できるよう頑張ればいいのです!!」
「ちょっ、妹よ、いやシュキよ、なんか兄の扱いが酷くないか!?」
「何言ってるんですか兄さん?何時もの事でしょう?それと気安く名前を呼ばないで下さい、不愉快です」
「え・・・・・・あ、はい」
なんだ、とりあえず、イキロ、兄よ何時かいいことあるさ、正直どうでもいいが
「話もついた所で、食料の問題もあるし、とりあえず狩りにでも行くか?」
「はい!行きましょう!」
そういってそっと宝物のようにおれを抱えて歩き出すシュキ
がっくりと肩を落としついてくる兄ゴブ
こんな2匹のゴブリンと1匹の蝙蝠という一見ヘンテコな組み合わせの3匹
この3匹が後に黒灼兄妹と這寄る悪魔と呼ばれ、恐れられる未来はすぐそこに迫っていた
あと1~2話ぐらいで旅に出れたらいいな(´・ω・`)
2016/2/12
最後のところ修正しました
修正前 この3匹が後に黒灼兄妹、そして首狩蝙蝠と呼ばれ~
修正後 この3匹が後に黒灼兄妹と這寄る悪魔と呼ばれ~
理由
蝙蝠じゃないのになんで蝙蝠って呼ばれてるんだろうか
あ、はい、私の凡ミスです、ごめんなさい




