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第37話 祝勝の宴と究極の海鮮丼。将軍家専用の和風露天風呂で繰り広げられる、四人の許嫁たちとの限界突破な混浴修羅場

大魔王の残滓が完全に消え去り、抜けるような青空がヤマト国に戻ってきた。

トクガ城の大広間では、国を救った僕たちを歓待するための盛大な祝勝の宴が開かれていた。


「おおっ……!これが、我がヤマトの海の幸を使った料理だというのか!」


上座に座る将軍が、目の前に出された巨大などんぶりを見て目を丸くした。

僕が自ら城の厨房に立ち、サカエの湊で手に入れた最高級の醤油と、新鮮な魚介類をふんだんに使って作り上げた『究極の海鮮丼』である。


「さあ、遠慮せずに食べてください。本場の天ぷらもありますよ」


僕が微笑みながら促すと、将軍は箸を取り、醤油の染み込んだマグロの刺身をご飯と共にかき込んだ。


「……っ!!美味い!醤油の香ばしさと魚の脂の甘みが、この白米という穀物と見事に調和しておる!」


将軍の目から、感動の大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。


「我が国に、これほどまでに美味なる食文化が眠っておったとは!アレン殿、貴殿は国を救っただけでなく、ヤマトの食の歴史すらも塗り替えてしまったぞ!」


将軍だけでなく、列席していたヤマト国の重臣たちも、海鮮丼と天ぷらの悪魔的な美味しさに次々と涙を流し、僕に向かって手を合わせ始めていた。


「どうだ父上!某の主君であり、未来の夫となる御方は、剣術も魔法も料理もこなす完璧な殿方であろう!」


サクラが誇らしげに胸を張り、自分のことのように自慢している。


「うむ!これほどの男、何に代えても我がトクガ家に繋ぎ止めねばならぬな!」


将軍が豪快に笑い、盃を干した。


「ちょっとお待ちになって!アレン様は私たちの婚約者ですわよ!」


「ええ!ヤマト国には美味しいお醤油の恩がありますが、アレン様を渡すわけにはいきませんわ!」


シャルロットとベアトリスが、サクラの牽制に対して即座に噛みついた。


「アレンは辺境に一緒に帰るんだからね!サクラ、抜け駆けは許さないから!」


リズも僕の腕にギュッと抱きつき、正妻としての余裕と独占欲を見せつける。

宴の席は、僕の料理を巡る感動と、四人の美少女たちによる賑やかな正妻戦争によって、夜更けまで大いに盛り上がったのである。

宴もたけなわとなった頃、すっかり上機嫌になった将軍が僕の肩を叩いた。


「アレン殿。大魔王との死闘、真に大儀であった。城の奥に、我が将軍家のみが使用を許される『極上の露天風呂』がある。今日はそこを貸し切りにしてやるゆえ、存分に戦の疲れを癒やすが良い」


「露天風呂!ありがとうございます、将軍様!」


温泉という言葉に、僕のテンションは一気に跳ね上がった。


「うむ。娘たちも一緒に入らせよう。許嫁同士、裸の付き合いで仲を深めるがよいわ!がっはっは!」


将軍の爆弾発言に、僕の思考が完全にフリーズした。


「えっ?一緒、とは……」

「父上の許しが出たのだ!アレン殿、某がお背中をお流しいたそう!」


サクラが顔を真っ赤にしながらも、嬉しそうに僕の腕を引っ張った。


「さあ、アレン様!極上の温泉が私たちを待っておりますわよ!」

「今夜はアレン様を寝かせませんわ」


シャルロットとベアトリスも、完全にその気になって僕の背中を押してくる。


「私も一緒に入る!アレンのことは私が一番よく知ってるんだから!」


リズも負けじと参戦し、僕は四人の乙女たちに引きずられるようにして、城の奥深くにある露天風呂へと連行されてしまった。

将軍家専用の露天風呂は、美しい日本庭園の中に造られた、広大で趣のある岩風呂だった。


竹の筒から絶え間なくこんこんと熱い湯が注ぎ込み、白い湯けむりが幻想的な空間を作り出している。

僕は脱衣所で服を脱ぎ、タオル一枚を腰に巻いて、恐る恐るお湯に浸かった。


「ふぁぁ……最高だ……」


魔力回路の修復と、戦いの極度の疲労が、温泉の成分と共にじわじわと解れていく。

やっぱり、日本人には和風の温泉が一番だ。


僕が目を閉じて極楽気分に浸っていると、ガラリと脱衣所の引き戸が開く音がした。


「アレン殿……お待たせいたしましたわ」


湯けむりの向こうから、白いバスタオルを一枚だけ体に巻いた四人の乙女たちが、恥じらいを含んだ足取りで現れた。


「……っ!」


僕は思わず息を呑み、視線を逸らした。


湯気で上気したリズの健康的な素肌。


シャルロットの透き通るような白い肌と、王女としての気品。


ベアトリスの知的な眼差しと、隠しきれない豊かな曲線美。


そして、サクラの引き締まった剣士の肢体と、凛とした大和撫子の色気。


四人揃った最強のヒロインたちの入浴姿は、どんな大魔王の魔法よりも強烈に僕の理性を破壊しにかかってきた。


「アレン殿、約束通り、某がお背中をお流ししよう」


サクラが僕の背後に回り込み、小さな手拭いを持って僕の肩に触れた。


「あ、ありがとう、サクラ。でも、自分で洗えるから……」


「許嫁の務めだ。遠慮なさるな」


サクラが僕の背中に密着するようにして、丁寧に背中を流し始める。

彼女の柔らかな胸の感触が、背中越しにダイレクトに伝わってきて、僕の心臓はすでに早鐘を打っていた。


「ちょっとサクラさん!抜け駆けは許しませんわよ!アレン様の右半身は、この私が洗いますわ!」


シャルロットが僕の右側に座り込み、僕の右腕を自分の胸の谷間にギュッと抱き込んで洗い始めた。


「ならば、私は左半身を担当いたしますわ。アレン様、力加減はいかがですか?」


ベアトリスが僕の左側に密着し、艶っぽい声で耳元に囁きかけてくる。


「みんなズルい!じゃあ、私は前を洗ってあげるからね!」


リズが僕の正面に陣取り、無邪気な笑顔で僕の胸板に石鹸の泡を塗りつけ始めた。

右からシャルロット、左からベアトリス、後ろからサクラ、そして前からリズ。

四人の美少女たちに完全に包囲され、前後左右から極上の素肌と柔らかな感触を押し付けられる。


「ま、待って!みんな、近い!近いよ!のぼせちゃうから!」


「ふふっ、アレン様の顔、真っ赤ですわよ」


「照れているアレン殿も、愛おしい……」


温泉の熱気と、四人の乙女たちの甘い香りに包まれ、僕の思考力は完全に限界を突破してメルトダウンを起こしていた。

大魔王との死闘よりも遥かに過酷で、そして至福に満ちた混浴の時間は、僕が完全にのぼせて気絶寸前になるまで、延々と続いたのである。



数日後。

僕たちはヤマト国との間に強固な友好条約と、僕のスローライフのための『和食食材の独占流通ルート』を完璧に確立し、王国の魔導船へと乗り込んでいた。


船の倉庫には、将軍から贈られた最高級の醤油、味噌、そしてヤマト国の特産品が山のように積まれている。


「父上、兄上!某はこれより、アレン殿の妻として、王国で立派に生きてみせます!」


サクラが甲板から身を乗り出し、港で見送る将軍たちに向かって大きく手を振った。


「うむ!アレン殿、我が娘を頼んだぞ!いつでも遊びに来るがよい!」


将軍が豪快に笑い、家臣たちと共に深く頭を下げた。

ヤマト国の動乱を鎮め、真の黒幕を討ち果たし、そして新たなる許嫁(仲間)を完全に迎え入れた大遠征。


「さあ、王国へ帰ろう。僕たちの夏休みは、まだ半分残っているからね」


僕が海風を受けながら振り返ると、リズ、シャルロット、ベアトリス、そしてサクラの四人が、満面の笑みで僕を見つめ返してくれた。

美味しい和食の確保と、最強のヒロインたちとの揺るぎない絆。


僕が目指す平穏で完璧なスローライフへの道のりは、また一歩、確実に前進したのである。

ヤマト国の美しい青空と青い海を背に、僕たちの乗った魔導船は、故郷である王国へ向けて静かに進路を取ったのだった。

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