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頭の中の住人(仮)  作者: DGK


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俺と幼女は


ドライブをしている。


正確には、伏見稲荷に向かっている。定期的な御礼参りのためだ。2年ほど前にウチのねーちゃんが猫又に取り憑かれそうになったのをどうにかしてもらったとか何とかでこうして定期的にお礼を言いに行ってる。


特に信心深くはないと自称も自覚もしているし、霊感みたいな特殊能力も毛ほどもない。けど、そういう類のものは否定しない主義である。なので、この件に関しても『そうか、なら感謝を忘れんようにしないとな』、程度の認識である。


思うに、こう言う考え方を持てて良かったとは思っている。おかげでいきなり幼女が現れても取り乱さなかったからな。流石に丸3時間は思考がフリーズしたが。


ところで幼女よ。さっきから後ろで何をしているんだ?あー、窓開けたいのか?やめたまえ。山の中で窓を開けるのは自殺行為だ。


その昔、窓明けっぱで走ってるときにブ卜が入ってきてエラい目あったことがあるんだ。ようはトラウマだな。いや、だからやめたまへ。景色を眺めるだけで抑えたまゑ。


あっ、ほれ、あそこに鹿がおるぞ。しかも親子だ。かわええと思わんか?おう、そうかそうか、お前もそう思うか。やめんか、だから窓を開けようとするのはやめんか。


……いや待て。そもそも此奴機械に干渉できるのか?ピーちゃんのカミカミはすり抜けていたから、逆説的に自分から何かを触ることはできないのでは?いや、でも俺に触ることは出来てるし、俺も触ることは出来るし、こないだケーキ食ってたし、今朝も俺のパンの切れ端横取りしてたしまさかあんな超スピードで横取りされてるとは思わんかったわ可愛いから許すが


……………思考が脱線した。けど、やっぱ気になるな。


ヨシ!幼女よ!思いっきり開けなさい!!




―――――――――――――――――――――――



…………まぁ、何か想像はついてましたとも。盛大にフラグおっ立てたとは思いましたとも。でも、まさかスズメバチが来るとかオーバーキルが過ぎるだろ。刺されなかったのが奇跡だわ。


もう二度と山の中で窓は開けねぇ


幼女に撫でられながら、俺はそう誓った。



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