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おいこら sideハゲロ

遅れて申し訳ございません! 今日もネコはいない。

 あれから後輩と合流した。その間周りのプレイヤーが遠目から笑っているのを何度か確認したクソが。今嗤ったヤツ……覚えとけよ!


 "ハゲロ"というプレイヤー名を見た後輩は案の定 


「ハゲロって何すかアニキぃwww私のこと笑い殺すつもりですかぁ?wwww」


 笑うな!? チッ! あのアイリスっていうAI覚えてやがれ……クソがっ!

 後輩が大声で笑うせいで周りのプレイヤーも


「見てあれー、名前がハゲロだってー」


「ブッ! こ、個性的なプレイヤーネームでござるな……」


「そういう願望でもあるのかしら?」


 俺は拳をぷるぷると握り締めた。こんなの羞恥プレイどころか羞恥プレイヤーじゃねーか!? そういう願望ってなんだよクソッ! ねーよ!? 俺の頭皮はまだまだ現役だクソがっ!!!


 後輩はひとしきり笑うと、俺の髪を見つめると


「アニキ、その髪の色イメチェンっすか?」


「ちげーよ!? キャラデザだよキャラデザ!」


「何だー……つまらないっすねー」


「もうこれ以上俺に面白要素を求めるなっ!?」


「ちぇー、注文の多いアニキっす」


 こいつ俺のことからかって楽しんでねぇか? 後輩(ニエ)の背中に悪魔の尻尾があるような錯覚が…… 空が蒼い、曇り一つない太陽が執拗に俺の身体を焦がす。はぁ、何やってんだ俺はクソ……。


 「あ、アニキぃ、アニキはVRゲーム経験者っすか?」


「いや、そんなことする暇なかったから」


 ハゲ上司に遅くまで残業を命じられてたからな、クソがッ!

すると後輩(ニエ)がキラキラした表情でこちらを見つめてくる。おいこら俺はまだハゲてねぇからな!?


「アニキがどうしてもって言うなら私が直々にエタグロのこと教えてあげるっすよ?」


「いやいい、結構です」


 何だそんなことか、クソッ!? 名前の件を気にし過ぎだろ俺! 反射的に断ったが、何故かうるうると泣きそうになってる後輩(ニエ)。またしても周りから声が


「うっわー、女の子泣かしてるー、うっわー」


「いたいけな少女を泣かすとは言語道断。後でこっそりヤッて(暗殺)おくでござる」


「女の子を泣かして興奮する性癖の持ち主なのかしら?」


 ちげーよ!? っつーかさっき不穏な単語が聞こえたぞ!? そこの忍者に言ってんだよクソッ! あとそこの女! さっきから俺を変態扱いしようとするのやめてくれない?


 周りの視線が痛い、早く弁解しなければ。俺は頭を掻きながら


「あー……俺って集団行動苦手なんだよ」


「……協調性なさそうっすもんね」


ピクッと俺の眉間が動いた。我慢だ我慢。


「それに人に合わせるのも苦手だしよ」


「……だから友達いないんっすよ」


頭に血管が浮き出る。こいつ……


「だからよぉ!」


「なんすかー?」


 ニヤニヤと笑う後輩(ニエ)は言葉を催促してやがる。こいつ全て計算済みかっ!? クソッ! 俺の周りにいる女は一癖あるようなのばっかかよ!?

 



ニエ「次回! アニキ禿げる。お楽しみに!」


アニキ「楽しくねぇよ!? クソがっ!」

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