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訳だけ! 十八史略+蒙求  作者: ヘツポツ斎
01-06 魯(孔子老子)・衛・鄭・陳

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01-06-02 魯  歴代公

 隱公《いんこう》の弟が「桓公《かんこう》」となり、その子が「莊公《そうこう》」となる。

 莊公には弟が三人いた。この三人の子孫が「孟孫《もうそん》氏」「叔孫《しゅくそん》氏」「季孫《きそん》氏」として魯《ろ》の宰相を司ることとなる。

 そこから代は「子班《しはん》」「閔公《びんこう》」「僖公《きこう》」「文公《ぶんこう》」「宣公《せんこう》」「成公《せいこう》」「襄公《じょうこう》」「昭公《しょうこう》」と移っていく。ここで昭公が季孫氏を征伐しようとしたところ、却って三孫氏連合からの反撃を受け、「乾《けん》」の国に逃亡。逃亡先で没した。


 弟の「定公《じょうこう》」が立った。この頃「孔子《こうし》」が中都《ちゅうと》という町の長官となった。就任後一年で周辺地域を帰服させたため、その功績から司空、大司寇と昇進した。

 この頃隣国の斉《せい》との間で領土紛争があった。その調停のため定公と「斉の景侯《けいこう》」が会談することになる。孔子の取り仕切りにより、「鄆《うん》」「汶陽《ぶんよう》」「龜陰《きいん》」の返却が決定した。

 また孔子は中央で幅をきかせていた三孫氏の権限の削減にも成功。代わって宰相として任じられ、就任七日目にして政を乱していた「少正卯《しょうせいぼう》」を処刑。三ヶ月も経てば魯は大いに治まるようになった

 これを聞いて脅威に思ったのが、斉だ。そこで女性ばかりの楽士を「季桓子《きかんし》」にプレゼントした。その楽団で定公を享楽に溺れさせ、政や祭祀を疎かにさせた。この有様を見て孔子は魯を去った。三孫氏の権勢も復活した。


 定公が死ぬと「哀公《あいこう》」が立つ。かれは南国の越《えつ》の力を借りて三孫氏を討とうとしたが失敗。「悼公《とうこう》」「元公《げんこう》」を経て「繆公《びゅうこう》」に至った。孔子の孫「孔伋《こうきゅう》」が賢人であったため登用を志したが、これも失敗。

 更に代が「共公《きょうこう》」「康公《こうこう》」を経て「平公《へいこう》」に。こんどは「孟子《もうし》」を採用したがったが、やはり失敗。「文公《ぶんこう》」ののち「頃公《けいこう》」の代となり、楚《そ》の「考烈王《こうれつおう》」によって滅ぼされた。



蒙求《もうぎゅう》:


陵母伏劒《りょうぼふくけん》 軻親斷機《かしんだんき》

 劉邦《りゅうほう》の配下将、王陵《おうりょう》の母親が項羽《こうう》に囚われた! 人質として交渉しようとする項羽であったが、辱めに遭うくらいならば、と、王陵の母はみずから剣の上に身を投げ、死んだ。

 孟子の本名は孟軻《もうか》。その母は教育熱心であり、孟子の教育環境改善のために二度の引っ越しをした。それほどの熱の入れようなのに、息子に進捗を聞くと「まぁまぁかな」などとほざく。なのでママ氏、いきなり自らの機織り機をぶち壊し「お前の学が断たれるのは、私の機織り機が壊れるのと同じなのよ!」と絶叫。よくわかんないけど迫力に負けた孟子、それからは学業に打ち込んだそうな。

 息子のために異常なまでの迫力を示すママ氏お二方がノミネートでございます。


孟軻養素《もうかようそ》 揚雄草玄《ようゆうそうげん》

 孟子は士官を志したけどことごとく失敗した。そんな孟子が著書に「我善養吾浩然之気」、素《・》朴ではつらつとしたエネルギーを養《・》ってるよ、と語った。

 一方の揚雄は前漢末の人。当時の貴顕にもおもねることなく、儒教華やかなりしころ道家の教えを貫き、太玄(・)経を起草(・)した。

 時流にうかつに乗らず、己が学問を貫いたふたりだ。

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