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日本異世界転移物語  作者: 秋津洲皇国
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異世界のオリンピック開催地

統合暦14056年10月23日

〜パシフィス王国首都パシフィシア〜

ここパシフィシアは三大超文明国の一つであり、世界最大の超多民族国家パシフィス王国の首都である。そんなパシフィシアの国際会議場にて、とある総会が開かれていた。



〜パシフィシア国際会議場第一会議室〜

「グーテンタークフロイライン」

クラーラ・ヴィットマンは後ろからいきなりドイツ語で挨拶され後ろを振り向いた。

何故なら、この総会では第一公用語が統合語(日本語)で、第二公用語もレムリア語(フランス語)でありドイツ語は話されないはずであったからだ。

彼女は後ろを振り向き、何故ドイツ語で話しかけられたかをすぐに理解した。

「これは……大和宮殿下。皇族が人を驚かすのはどうかと思いますよ」

「いや……申し訳無い。ただ貴方の驚く顔が見たくてね」

63人の総会員は文明圏外の有力国家のルージー皇国と文明圏内の各国家から一人づつ、ソーグレント神聖法国並びに準列強から2人づつ、列強から3人づつ、超文明国から4人づつ選ばれている。大和宮殿下、正しくは大和宮崇仁親王殿下は列強の一つ大日本帝国からの総会員であり、列強の大ゲルマン帝国へ留学されていた経験があった。大和宮と彼女との間に何があったかはここでは述べないとして、彼女と大和宮は同じ学校に通っていたとだけ言っておく。

「楽しく談笑しているしているところ申し訳無いが、私も話に入れてもらえないでしょうか」

大和宮とクラーラが話していると、クラーラと同じく大ゲルマン帝国の総会員であるローデリヒ・フォン・ラインマイヤーがそう言って近づいてきて、とある質問をした。

「今年のオワタでの冬季大会、確か日本はメダルを……57個程とっていましたよね?」

「ええ、そうです。正確に言えば金メダルを17個銀メダルを19個、銅メダルを21個ですね。確かドイツは49個でしたっけ?」

「そうですね。我々ドイツは金メダルを19個、銀メダルを16個、銅メダルを14個取りました。しかし、2年後は我々の首都ゲルマニアでの開催。もっと多くのメダルを我々は取らなければならないのです‼その為に全力を我が国の選手には尽くして貰わねば」

「そうですね。共に頑張りましょう。そういえば今回の総会、ハルマール王国は休む様ですよ」

「でしょうね。それにしてもよくあの"帝国"に首都を破壊されたにも関わらず戦ってますよね」

「まぁ彼等にも大和魂の様なものがあるのでしょう。ただ、ハルマール王国が陥落すると次の目標は……」

ブーーーー

アラームが鳴り彼らの話は途切れる事になった。

「皆様方、席にお付きください。只今より6年後の14062年オリンピック夏季大会の開催地を決める投票を開始致します。開催地立候補地のアトランティス、東京、ハイネブルグのあるムー・アトランティス二重帝国、大日本帝国、ウルデムンガルド帝国の代表者の方は投票できません。ご注意ください」

スピーカーからの案内が流れる。

「では、話はここで終えて各自席に行きましょうか」

大和宮はそう言って歩き出し、ドイツ人のクラーラ、ローデリヒも歩き出した。



〜1時間半後〜

カツカツカツ

靴音を響かせてアンソニー・スモールウッド議長が会議場の演壇の上に上がった。彼のセッティングが完了すると白い厚紙を載せた木箱を持って職員が現れた。

「それでは只今より14062年オリンピック夏季大会の開催地を発表します」

アンソニー議長はそう言って白い厚紙を手に取り、

「開催地は……」

緊張感に満ちた会場の空気が更に張り詰める。

アンソニー議長は厚紙を表にした。

「トウキョウ‼」


一瞬の沈黙の後、会場を歓声がつつんだ。

この世界のオリンピック参加資格は文明力が十分ある事です。(文明圏国家であるという事。勿論例外はある)

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