アダルベムトの惨劇3
不快になるかも知れませんが許してください。
「ワラワラと虫の様に出てきますねぇ」
アレシュはアダルベムトから出てくる軍勢を見てそういった。彼には負ける訳が無いという絶対的な自信があり、そこからくる圧倒的余裕があった。だから、こんな軽口が言えるのである。
「では、殲滅しなさい」
彼はそう言い、隣のゾルターン中佐が彼の命令を復唱して全軍に命令した。
「総員殲滅開始!」
この命令を発した直後エルー・アスパニ皇国第3竜師団第12連隊は、アダルベムトに向かって襲いかかった。
ヘススは飛竜に乗って敵を迎撃しようとしていた。近くには自分の部下や、仲間がいる。
「敵の飛竜は今までと同じやつか……ならば、倒せる!」
そう言ってヘススは高度1200mまで急上昇し、高度550mを飛んでいる敵の飛竜に向かって一撃離脱による攻撃を仕掛けて行き、他の分隊なども次々とそれに続いて行ったが、そう上手くは行かなかった。皇国の飛竜は最高時速165km高度は最大で1950mまでしか飛べ無い飛竜であるが、その大きさからくる火炎放射量の多さと、対空時間の長さそして、その堅牢性が売りの飛竜である。よって皇国の飛竜は皇国の竜騎士を殺さなければならないのだが、急降下しながらの火炎放射では敵の竜騎士に当てられないのもしょうがない事である。そして、ヘススはこれを頭から除いていたのだが、一撃離脱はしたらすぐに上昇しなければならない。しかし、敵は30騎であり上昇できる様な状況ではなかった。
「クソっ!」
ヘススや続いてやって来た王国の竜騎士に向かって皇国の飛竜は襲いかかっていった。
〜数刻後〜
「やはり、手応えがありましたねぇ」
アレシュは皇国兵によるあらゆる犯罪に満ちた地獄の様を思わせるアダルベムトの広場に設置された簡易司令部の中で女を犯し殺した後に損害報告書を見てそういった。今までの戦闘では蹂躙するだけだったが、今回の戦闘では地上兵力は30騎の地竜と300人の銃兵による攻撃で敵を殲滅できたが、重装歩兵1000人中100人が死に、450人が傷ついたもので、空戦は敵飛竜を殺したり、敵竜騎士を殺したりといろいろあったが殲滅。しかし、7騎を失い、13騎が負傷するという痛い目を受けさせられ、城壁は魔導師100人による小型爆裂魔法の雨を降らし無力化したが、その城壁は今も形が残っておりその堅牢性が分かるというものだった。
「大佐どの捕虜を連れてきましたが、どうしましょうか?」
この様にアレシュが考えていると、尉官の一人が捕虜を連れてやって来た。アレシュは思考を途中で止めさせられて頭に来つつ尉官の方に体を向け、捕虜の一人になっているヘススを見つけた。「私が亜人を大嫌いなのは知っていますか?」
アレシュは捕虜を連れて来た尉官に向けて問いかけた。その尉官は少し考えてこう言った
「えぇ、もちろんですとも。大佐どのの亜人嫌いはとても有名ですから」
「亜人は人間の下にいるべき劣等種なのですよ」
アレシュはこう言い、ヘススを指さしてこう続けた。
「しかし、この亜人は人間の上にいる。こんな事はあってはならないのです」
そして、尉官に向けてこう命令し、
「この亜人の家族を連れてきてください。この亜人以外の捕虜は人間は銃殺、亜人は……剣の研ぎ具合を見る道具にでもしなさい」
これからする事を考えて下卑た黒い笑みを浮かべた。




