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アダルベ厶トの惨劇2
ヘスス・アッペルマンは第15偵察飛竜分隊の隊長であり、アダルベ厶トの防衛部隊長でもある猫耳の亜人で、ここアダルベムトに妻と娘が住んでいる。
その日、兵舎の仮眠室で寝ていたヘススの意識は敵襲来の意味を持つ鐘の音によって覚醒させられ、
「敵襲〜!」
誰からかこの言葉が発された時ヘススは軍人としての本分を全うし始めた。
「敵兵力は?」
司令部に飛び込んで来たヘススがそう言うと敵の観測をしていた観測員が
「約1400名の地上兵力と……飛……飛竜が30騎!!」
と言った。しかし、ヘススはそれが事実としても信じられなかった。何故なら、飛竜の数が倍以上であり歩兵ならば3倍近くの兵力を敵が保持していたからである。
「こちらの兵力は?」
ヘススが問うと、
「現在は哨戒していた第16分隊が敵に向かっており、第17分隊が出撃、第15分隊はいつでも出撃できます。また、弓兵部隊は城壁にて展開中、槍兵と歩兵は打って出ました」
防衛部隊の副官がそう答える。
「では、私は打って出る。ここを任したぞ」
そう言ってヘススは竜舎に向かって走って行き、そして、大空に飛竜が羽ばたいて行った。
竜舎に向かって走って行ったのは竜舎に飛竜がいるから。




