憂鬱なシャルナ
あの出来事から1日。
いつもなら表情で心を読める程の緩さなのに、表情筋が動いていなく、”無”。
流石の俺も心配はして……ないからな?
心配するワケない……
話しかけても「はいはい」とか「うん」しか言わなくなって無表情だから余計に心…めんどくさくなった。
読めん…全く…そんな悩むことか?ことだな…
重かったし…あれからファルト大震災について調べてみたら、死傷者が万を優に超えていたことがわかった。
死者名簿に、数え切れない程の名前が載ってあった。
実感がないな……桁が多すぎて……
多分、シャルナは前世の記憶でも辿ってるんだろう。
なんやかんやで無表情が一番怖かったりするな…誰だってそうだろ…違うか?
誰だって空気を読む。
空気読まない人だって少しだけ空気は読むんだ。
俺は結構読む派だぞ?なのになんの感情も感じられない…考えただけでも怖気が走るな…はは、ははは…
「?ルイトここで何してんだ?」
レオンが話しかけてきたので直ぐ返す。
「いや、考え事…」
「考え事ならシャルナの部屋の前じゃなくていいだろ」
うっ…尤もなんだが…負けてるか?
「まぁ、いいだろ!」
「憂鬱なのは気にならなくないけどさ〜プライバシーがあるだろ?」
「うるせ…」
「もしかして、その考え事とやらはシャルナの事か?心配性だな〜まぁ、たまにあるさ、」
「そうか?」
「そうそう、小さい頃にな、庭に石が並べられてて、それをつまずくとな〜と思って端に避けたらシャルナが憂鬱化してな〜」
「100%お前が悪いだろ」
「謝っても謝ってもあぁ、だったからな〜」
「あっそ…」
「折角人が励ましてやってるのになんだよッ!」
「こんなこと考えてた事が馬鹿らしく思えてきた…チョコケーキ食べよっと」
「感情の上下が早いな…」
どうも〜!第97話を読んでくださってありがとうございます!作者で〜す!
いや〜今回はついに来ましたね…… “シャルナ無表情モード” です!
普段あれだけ分かりやすい子が、突然“無”になるとここまで空気が変わるのかと、作者は書きながら「ひぇ〜……」ってなってました。
本人は本気で落ち込んでるんですけど、読者視点だと逆に静かすぎて怖いという。
そして今回のMVPは……
ルイトの“心配してない(してる)ムーブ”です!
部屋の前で考え込んでる時点で心配性なんですよね。
なのに本人は絶対認めないのがまた可愛いんです。
ツンデレって良いですよね〜
さらにレオン!
幼なじみパワー全開で、距離感が自然すぎるんですよね。
庭の石エピソードとか、幼なじみじゃなきゃ絶対出てこないやつです。
「100%お前が悪いだろ」と即ツッコむルイトも良い味出してます。
そして最後の
「チョコケーキ食べよっと」
この切り替えの速さ!
重い空気を一瞬で吹き飛ばすルイトのメンタル、作者は結構好きです。
重い展開の直後だからこそ、こういう“キャラ同士の素の掛け合い”が効いてくる回になったと思います!
ということで、第97話は
シャルナの静かな落ち込みと、幼なじみ&絶妙な距離感が光る回でした!
※結局このテンションあとがきが性に合う作者w




