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別れ

「神様は私達に2度目の人生を与えてくれた」

「だけど、究極の選択だった」

「私とシャルルはシャルナより体が小さかった」

「だから、私達が先に行ったらシャルナが死ぬ確率が高かった」

「ただでさえ、三子出産は難産だからね」

「看護師達は私達にかまっていて、シャルナの処置なんてしている猶予もないだろう、って考えた」

「だから、シャルルと話して先にシャルナを行かせた」

「そして死んだ」

「じゃあ、私への復讐?」

「「復讐じゃない」」

私の発言を否定した姉2人。

「ただ、忘れているのなら、覚えていて欲しいなという想いから、この結界を張った」

「シャルナの魔力でね」

「元々シャルナの魔力は前世と同じく少なかった」

「だから、私達の魔力も上乗せした」

「上乗せしたから桁違いになったんだよ」

ただ、覚えていて欲しかったから…こうなった。

幽霊でもできるなら、

「じゃあ、ここで…この結界内で過ごせば…」

「「それは無理」」

「え…」

「「元々私達は幽霊。肉体を持たないモノ。だから、魔力で肉体を形成した。ここまでで結構魔力が削られた。そして、結界を展開。たった1週間しか持たない結界で魔力が尽きた。だから、もうお別れ」」

「え…え?…え?嫌だよ?そんな…せっかく…会えたのn…」

「「これが神様がくれた最後の再会の場…もう、お別れだね…バイバイ」」

「バイバイ…」

そして、私は膝から崩れ落ちた。

第96話は、これまで積み上げてきた伏線が一気に繋がり、

双子の“本当の想い”と“限界”が明かされる、とても大切な回になりました。

作者として書いていても胸が痛くなる内容で、シャルナにとっても読者にとっても大きな転機になる章でした。

今回描いたのは、双子がなぜシャルナを先に生まれさせたのか、そして、なぜ結界を張ったのか、という核心部分です。

双子が語る

「私達が先に行ったらシャルナが死ぬ確率が高かった」

という一言は、作者として書きながらも胸が締めつけられる場面でした。

三子出産の危険性、看護師たちの判断、そして双子自身の“選択”。

それらが静かに語られることで、双子の優しさと覚悟がより強く伝わるように意識しました。

また、シャルナが「復讐?」と問うシーンも、彼女の混乱と恐怖が自然に出るように書いた部分です。

それに対して双子が即座に

「復讐じゃない」

と否定することで、彼女たちの“本当の目的”が浮かび上がります。

そして今回の最大のポイントは、双子の魔力はシャルナの魔力に上乗せしていたという事実。

「魔力で肉体を形成した」

「結界で魔力を使い果たした」

「もうお別れ」

この流れは、作者としても書くのがとても辛い部分でした。

双子は最初から“長く存在できない”ことを理解していて、それでもシャルナに会うために、たった一週間しか展開できない結界内で逃げたシャルナを待っていた。

少ない魔力量で生まれると、嫌な目に遭うから上乗せした。

その切なさと優しさが伝わるように、言葉を選びながら書きました。

シャルナが膝から崩れ落ちるラストも、彼女の心が追いつかない様子を象徴するシーンとして大切にした部分です。

ここで初めて、シャルナは“前世の喪失”を真正面から突きつけられたことになります。

第96話は、双子の想い・前世の真実・結界の理由・魔力の異常……すべてが一本の線で繋がる、物語の大きな節目でした。

ということで、凄い重い重い回でした。

読書お疲れさまです。あと、しんどくない程度に読んでくださいね。

次回は軽めの回にするハズです。

ハズ……ハズ……重いか軽いかは明日の作者の気分次第!

じゃっ!おつかれさまでしたっ!

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