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山小屋にて対面

ルイトの足の速さに追いつけないので、今度はレオンにお姫様抱っこされながら向かった先は、まさかの山奥の山小屋。

本当に居るの???????

先に着いたルイトは勢いよく扉を開けて言った。

「…ハァ…ハァ…アルメリアさんで合ってますよね?!話を伺いたく…ハァハァ…思い、来ました!」

謎に敬語…そんなキャラじゃなかったでしょ…お坊さん?にタメ口だったし…というか存在してたんだ…

「えっ…な、何故…」

「娘さんのことで…」

「シャルナの事かい?その話はごめんだよ」

「シャルナの姉2人の事を」

そうルイトが言った瞬間、一瞬目を見開いた私の父。

「……何故あの子達のことを知っている」

「その姉達に聞いたんだ」

「死んでるはずだ!俺のこの手で…この目で見た!…息をしてなかった…シャルナを先に出したから…」

「先に出したから?」

「…シャルナは元々、二卵生三生児だった…だが、一卵性双生児の方はシャルナより比較的推測体重や大きさが小さかった。ほぼ茄子と同じ大きさだった…」

な、茄子?!

「…茄子…」

「医者が大きい方を先に出した場合、2人が死ぬから先に小さい方をだそうと提案したんだ。妻が嫌がったからな…それで、向きを変えるストレッチを毎日欠かさず行っていた。最後の検診の時、ちゃんとした順番になっていたよ。なのに…生まれる直前で変わった…だから死んだんだ…」

「亡くなったなら…王族の孫ならば世間に出回っているはずでは?」

「だからだよ…噂になれば母親が苦しむ。だから記憶を書き換えた…知っている人全員のな…」

「それは犯罪に…」

「見ては居られなかったんだよ!苦しんでいる妻を!…また会えるとは思ってなかったよ……妻に似てきたな…もう帰ってくれ…思い出したくもない…」

「今ならスィーベルト魔術専門学園に居ますよ…その亡くなったはずの姉2人が成長した姿でね」

そう言い残し、山小屋を出た。

私と付いてきたレオンは会話をせず…ルイトと私の父しか話してなかった。

第90話は、ついに シャルナと父親の対面が描かれた、とても重くて大事な回になりました。

ここまで積み上げてきた伏線が一気に繋がり始め、読んでいて胸がぎゅっとなる展開だったと思います。

まず、ルイトの“謎の敬語”から始まるのが今回の面白ポイントでした。

普段あれだけ偉そうなのに、いざ父親と対面した瞬間に

「アルメリアさんで合ってますよね?!」

と息切れしながら敬語になるの、ギャップが激しすぎます。

お坊さんにはタメ口だったのに、どこで礼儀を思い出したのでしょうか。

そして、父親の口から語られた 双子の死の真相。

茄子サイズという衝撃的な例えも含め、

「小さい方を先に出さないと2人とも死ぬ」という医療的な事情、それを嫌がった母親の気持ち、そして“生まれる直前で順番が変わった”という悲劇。

父親の語りは淡々としているのに、その裏にある後悔や苦しみが強く伝わってきて、読んでいて胸が痛くなるシーンでした。

さらに、

「噂になれば母親が苦しむから記憶を書き換えた」

という告白は、父親の弱さと優しさが混ざった、とても人間らしい決断でした。

犯罪スレスレですが、愛情の形としては理解できてしまうのがまた切ないところです。

そして最後のルイトの一言。

「今ならスィーベルト魔術専門学園に居ますよ…その亡くなったはずの姉2人が成長した姿でね」

この“爆弾発言”を置き土産にして山小屋を出るの、完全にドラマのクライマックス演出で、作者としても書いていてゾクッとしました。

今回の回は、

・シャルナの出生の真相

・父親の罪悪感

・双子の死の背景

・そして“死んだはずの姉が生きている”という事実

これらが一気に重なり、物語が大きく動き出すターニングポイントになりました。

次回は愚痴&どうでもいいだろって言う内容です。

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