アーククライト城
「そろそろ着くぞ」
言われてみれば、辺り一面森景色だったのに、林程度の木の密度になってきた。
私は余裕。レオンは顔色悪そう…まぁ、いっか!(※良くありません)
しばらくすると、林を抜けてアーククライト城下町までやって来た。城下町の中心にアーククライト城があり、そこへ向かう。
更に進むと、大手門が見えてきた。
大手門の前で浮遊輪廻を解除するルイトに兵士が言う。
「「お帰りなさいませ、ルイト様」」
そういえばルイトって第3王子だっけ…良いとこ住んでるな〜そんな広くても無駄でしょ…
大手門を通ると、広すぎる庭の中心に水盤噴水があり、ベンチが設置してあった。
揃ってるな〜
「ルイトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ルイト〜」
凄い勢いで走ってくる男性と、小走りで駆け寄ってくる男性。
多分、会ったことがあるんだけれど、誰だっけ?
凄い勢いで走って来た男性は、あの高身長ルイトを抱き上げた。
いやいや…ヤミルっぽいな…腕力とか走る速度とか…
「……リアン兄さん下ろしてください…」
不愉快そうな表情且つ、照れながら言うルイト。
不愉快なのはわからなく無いけれど、照れるのは何で?
そういえばこの人、リアンさんだっけ…忘れてた
「リアン?ルイトは僕のだよ?」
そう言いながらじたばたしているルイトを奪い取る男。
「カイン兄さん!ルイトは僕のです!」
「いいや、僕のだね」
バチバチとルイトを取り合うルイトの兄2人。
「ちょっと…下ろしてください!」
「ルイトはどっちが好きだ?」
「もちろん僕だよな!」
「…下ろしてくれないならもう帰ってきませんよ?」
「ルイトも上手いこと言うようになったなぁ〜」
「うんうん!」
「今日は!シャルナの事で来たんです!」
ヤケクソ気味に叫ぶルイトの言葉にやっと考え始めるルイトの兄2人。
「シャルナというと…そこのお嬢ちゃんかな?」
「だろうな」
「えっと…その…えっと…」
「はぁぁ〜シャルナは本当は3つ子で、その姉2人に追われてるんです!」
ルイトが私の言葉を代弁した。
「ほう…」
「なるほどな…」
「なら、容姿が似ているはず…警備を強化しよう。僕も知らなかったから隠蔽工作でもされていたのだろう。アルメージ国国王の孫だしね」
「…ありがとうございます」
ペコリと私が頭を下げる。
「それで、君はレオン君だっかな?」
「はい。覚えてもらえて光栄至極です」
「はは、そんなに敬語じゃなくて、もっと砕けた言葉でいいんだよ?」
「失礼極まりないですから」
敬語じゃなくていいって言ってくれてるのになんでよ…
はい!!
ついに来ましたアーククライト城!!!
そして!!
ブラコン兄ズ、大暴走回!!!
もうね、書いてる途中で何回「ルイト可愛いな?」って思ったか分からない。
リアン兄さんに抱き上げられて、カイン兄さんに奪われて、じたばたして、照れて、怒って、脅して、最終的に「帰ってきませんよ?」って言うルイト……
可愛すぎる。(※堪えるのを頑張りました…)
一応、ルイトの身長167cmなんですけれど…
そして兄ズの温度差よ。
• リアン → 全力ダッシュで抱きつく
• カイン → 小走りで奪いに来る
この兄弟、絶対まともじゃないのに、いざという時は
「警備を強化しよう」
「隠蔽工作でもされていたのだろう」
って急に有能になるの、ギャップの暴力。
シャルナもレオンも完全に巻き込まれてるけど、この“巻き込まれ感”がまた楽しい。
そして今回、シャルナの三つ子設定が兄ズにも共有されて、城全体が一気に緊張モードに入る流れ、めちゃくちゃ気持ちよかった。
レオンの敬語キャラも安定してて、兄ズとの温度差が最高だった。
「失礼極まりないですから」
いや、そこは砕けてもいいんだよレオン!!って作者がツッコんでた。
次回はついに……
双子VSアーククライト家の攻防戦
そしてシエルの影もちらちらしてくる予定。
ここから物語が一気に動くので、ぜひ次回も読んでくださいッ!




