歓迎会
大きな屋敷に着き、インターホンを押すと出てきたのは七賢人の方々だった。
「待っていたぞ!アルメリア君!自分は、火を司るヴォルカ=イグニスだ!よろしくな!」
えげつない迫力…というか声量に圧倒され、自然と声が小さくなって返事をする私…
「エット…ハイ…ヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨロロロヨロヨロロシククオオオオオオオネガイシマママ…ス…」
そんな私の前にヴォルカを中心に、5人がぞろぞろと横に並んだ。
まず、最初に焼き立てクッキーのようなカジュアル服の女性が言った。
「緊張するでない、妾は大地を司るテラー=グランディア。よろしゅうな。」
次に、紳士っぽい水色の服を着た男性が言う。
「僕は水を司るアクエリア=ネイロスだよ。よろしくね。」
そして、緑のつなぎを着た男が言った。
「我は風を司るテンペスト=ヴァルドだ。歓迎するぞ」
4番目に、紫の薔薇のようなコンサバ服の女性が言う。
「ふふふ、私は闇を司るノクス=ゼルディアよ。容姿が小柄ねぇ〜よろしくね」
最後に、深い藍色のコートを着た無口そうな男性が言った。
「…時を司るアカネ=クロノスだ。」
そんな中、スっと私はルイトとレオンの後ろに隠れる。
「そんなに緊張することないぞ!アルメリア君!ボディガードの後ろに隠れてないで来い!」
そんなヴォルカの言葉にルイトが返す
「えっと〜俺はボディガードではありません」
続いてレオンが言った。
「ただの幼なじみの付き添いみたいなものですね」
「ふむ…名は何という?」
ヴォルカは、ちょび髭を触りながら問うた。
「俺は、アーククライト王国第3王子、ルイト=アーククライトです。」
「俺は、勇者シーリバ=アステルの子孫であり、シャルナと幼なじみのレオン=アステルです。」
珍しく敬語な2人。
「第3王子と勇者の子孫か…とんでもない人に囲まれてるな!アルメリア君は!」
そんな2人とは逆に声量がヤバイヴォルカにびっくりして体が固まって動かなくなった私。
「………」
「硬直してるな…これ…」
「だな…これがシャルナでもあるけど…」
「入れ入れ!宴の準備はできとるぞ!」
「では…」
「失礼して…」
ほぼ石像となった私をお姫様抱っこして移動するルイトに続いてレオンが歩き出して中に入ったのだった。
七賢人、全員クセ強すぎん?……と書きながら作者自身が一番思ってます…読んでくれてありがとう!作者です!
今回の歓迎会、当初の予定では
「シャルナが緊張して固まる → みんなでワイワイ」
くらいの軽い回にするつもりだったのに、気づけばヴォルカの声量が爆発し、七賢人が横一列に並び、シャルナは石像になり、ルイトはお姫様抱っこを発動し、レオンは普通に紳士してました。
……作者の想定を超えてキャラが勝手に動く現象、
今回も絶賛発生中です。
特にルイト。
お前、いつからそんな自然にお姫様抱っこできる男になった。
成長しすぎでは?
そして七賢人。
初登場なのにキャラ濃すぎる。
特にヴォルカ!声量でシャルナを固めるな。
そんなこんなで、シャルナの“人見知りMAX回”になりましたが、次回はもう少し落ち着いた展開……になるといいなぁ(願望)。
ではでは、次の話もゆるっと楽しんでくれたら嬉しいです。
あと、スピンオフの方が明日か明後日付近で完結します。
ご愛読、ありがとうございました!
なんなら次、予告通りレナとレイカの未来像の話をマイペース連載しようと思います。
ということで、今後ともよろしくお願いします!




