シャルナの親族
やっと授業が終わり、会わないようにコソッと逃げようとしていたら、誰かに肩を掴まれた。
ギギギ…と重い頭を回し、振り向くと、噂の祖父母と叔母、叔父が居た。ヤバい…
顔面蒼白となった私はとりあえず口を開け、挨拶をする。
「あ…お、お久しぶりです…」
「あらあらあらあら、シャルナちゃん。何処に行くのかしら?おばあちゃんのこと見てたでしょ?挨拶もなしで行くつもりなのかしら?」
「そうだそうだ。最近超有名になったらしいじゃないか!じいちゃんはとっても誇らしいぞ〜!」
「ふふ、シャルナちゃんったら妹に似てきて〜叔母として誇らしいわよ〜!」
「母上父上妹の言う通りだ!次期王はシャルナに決定だな!お前の叔父という立場は嬉しく思うぞ!」
やめてやめてやめてぇ…とりあえずいつもの愛想笑いっと…
「シャルナ?」
その後ろにルイトが何食わぬ顔でひょこっと顔を出す。
「君は…アーククライト王国第3王子のルイトくんじゃないか!」
なんでおじいちゃん知ってんのよ…
「えぇ?!ご存知なのですか?王位継承も関係ない第3王子ですよ?」
凄いびっくりするルイト。まぁそこそこしか夜にしれてないからなぁルイトっててん
「隣国の王子のことくらいは知らねば損だぞ?」
食わねば損みたいな感覚で…言うものじゃなくない?
「隣国…そしてシャルナと話すということは…」
「まぁ最後に会った時はルイトくんが3歳の時だからな。」
会ってたのかい!
「アルメージ国の元国王ガレッジ陛下でしたか…失礼しました。」
ペコリと頭を下げるルイト。下げなくていいのに…
「正解だ。」
「なら、ガレッジ陛下の奥様のマリア様、第2王子のマガリア殿下に、第1王女のアイーシャ様ですね。」
頭を上げて次々と名前を当てていくルイト。凄い…私なんか第4王子第4王女以下は覚えてないのに…そういえば大大大家族だったよなぁ〜王子だけで23人、王女だけで31人…おばあちゃん大変だったでしょ…確か3つ子やら双子、5つ子とか4つ子とかいたし…
「正解。よくわかりましたね」
「うむうむ。まぁ、国王だからな。」
「第1王女なのにあまり知られてないのによく知ってたわね〜」
「ありがとうございます。では、シャルナを回収していって良いでしょうか?」
しれっと回収しようとしてくれるルイトに感し…
「君はシャルナの彼氏かね?」
「「違うし!」」
綺麗に揃う私とルイトの反論の声。
そんな気持ちも微塵もない(?)しね…
「からかっただけだぞ?」
「そういうのはよして下さいよ!おじいちゃ…ガレッジ様…」
「何を言う。別に様付けしなくていいぞ?おじいちゃんでいいんだよぉ〜」
地味にキツイ呼び方…70超えてるのに元気だよなぁこの人…いつ死ぬのかよみたいに思えるほどピンピンしてるし…
「そうそう、あんなに小さかったシャルナちゃんがこんなに立派になって〜」
「じ、じゃあ行くね…」
さすがに引いてきたので消えようとすると、
「シャルナが金使い荒いのはこれが祖父母だからか…」
何余計なこと言ってるのよ…ルイト…機会が無くなったじゃない…
「使ってくれとるのか…それは嬉しいな!」
そこ怒らないのかい!
「毎月4000万ユーリンくらい送った甲斐があったわね〜」
「多くないですか?」
ルイトが直球に聞く。
「これくらい必要だろうに…もうすぐ13!何を送ろうかのぅ〜」
ジトっと私に目を向けるルイト。
それ余計だって…
◇◇◇
数時間経ち、やっと解放された私はルイトに愚痴っていた。
「なんで助けてくれないのよ…」
「?相手がガレッジ陛下達だったからだよ」
何言ってんだ?みたいな顔で答えるルイト。
天然なのか普通の馬鹿なのかそろそろ分からなくなってきた…
「えぇ〜」
「というか金使い荒い原因が桁外れたお小遣いの消費が目的だったという例は聞いたことないぞ?」
「まぁね…」
だって意味不明な量が毎月送られてくるんだもん…というかこっちが仕送りする方なのにさ…普通…
「小遣いって多くて300万ユーリンだろ」
「それも多いでしょ…」
「まぁな」
さっさと本読も〜それで全て忘れれば良し!
今回も読んでくださりありがとうございます!
まず言わせて?
こいつら全員12歳(もうすぐ13)なの???????
いやほんとにね?書いてる作者が一番びっくりしてるのよ。
だって今回の内容さ、
• 元国王(70超え)が全力で絡んでくる
• 叔父が次期王にしようとしてくる
• 叔母がテンション高く褒めてくる
• 祖父母が4000万ユーリン送ってくる
• ルイトは礼儀完璧で王族知識フル装備
• シャルナは愛想笑いで全部かわす
• そして全員の会話が重い
これ全部、12歳の子に向けて言ってるんだよ???
重い。重すぎる。12歳の背負う荷物じゃない。(背負わせてるのは作者です)
しかもルイトも12歳(もうすぐ13)なのに、
• 「小遣いって多くて300万ユーリンだろ」
• 「ガレッジ陛下ですね」
• 「シャルナを回収していって良いでしょうか?」
って、精神年齢だけ20代後半なのよ。
シャルナはシャルナで、
• 逃げようとして肩掴まれる
• 祖父母の圧に耐える
• ルイトの天然に振り回される
• 4000万ユーリンのお小遣いに困惑
• 最後は本読んで現実逃避
12歳で人生経験が濃すぎる。
作者としてはもう笑うしかない。
そして極めつけはこれ。
「毎月4000万ユーリンくらい送った甲斐があったわね〜」
いやいやいやいやいや。13歳になる子に送る額じゃない。そりゃ金使い荒くなるわ。むしろよく破産してない。
ルイトの「それも多いでしょ」が唯一の正論。
今回の話は、
• 親族 → 強すぎ
• ルイト → 役に立たない
• シャルナ → 被害者
• 作者 → ずっと叫んでた
• 年齢 → 全員12歳(もうすぐ13)という衝撃
という構図でした。
次回もシャルナの胃が痛むか、ルイトが天然を発揮するか、親族が暴走するか、まさかのレオンになるか…そのどれかです。ではまた次の話で。




