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やっとまともなのが来たな…

「学園長先生、ご機嫌麗しゅうございます。兄様と弟を回収しにしましたわ。ご迷惑かけてすみませんでしたね。」

「やっと来たか!待っておったぞ!」

「ええ、ご迷惑かけてすみませんね。とっとと回収して帰ります。」

「あぁ、たのむぞよ?」

「ええ、おまかせください」

アーククライト国第1王女シエル=アーククライト。面倒になったこの三兄弟(カイン、リアン、ルイト)をいつも回収して行ってくれる…ワシにとって胃が痛くなった時に助けてくれる救世主のような人だなんじゃ…

シエルが暴走族(?)の所へ行き、告げる。

「お兄様?リアン?帰るわよ」

「?シエル何言ってるのかい?ルイトが消えたんだぞ?」

「それは存じております。ですが、ここで暴走族なんて野蛮なことをやっていたら、我がアーククライト家の恥になり、国民に晒す顔がありませんわよ?なので帰りましょう?」

「それはそうだが、弟がいなくなるという意味不明な現象を突き止めるべく、こうしてr…」

「ええ、帰りましょう?お兄様」

「だから帰らn……」

「帰りますよ」

「帰らないと言ってr…」

「帰りますよ?リアンも来なさい」

「最愛なる僕の弟が居なくなったんですよ?帰る訳には……」

「だから、学園の負担にもなるから帰ると言っているのよ?」

「いや、帰らな……」

「帰るわよ?」

「ほらな?シエル。リアンも帰らないと言っているだr……」

「帰りますよ?」

そう言ってリアンとカインの首根っこを鷲掴みし、馬車に乗せるシエル。なんとも恐ろしいことだな…ワシは到底敵わぬわ…

「いーやーでーす!シエル姉さん!僕はここでルイトが返ってくるのを待ちます!」

「馬鹿言いなさいリアン。何処にいるかも分からないのにどうやって探すと言うのよ」

「ルイトのことだからしれっと帰って来ますし…」

「言い訳?」

「帰りません!」

「父上に報告しなければなりませんね」

「帰りませんったら!」

これは長くなりそうじゃのう…

今回は、アーククライト家の“理性と常識の化身”であるシエルがついに登場しました。

学園長が「やっとまともなのが来たな…」と心の底から安堵するほど、兄2人の暴走は限界突破していたわけですが、シエルの登場で一気に空気が締まりましたね。

丁寧な言葉遣いのまま、

「帰りますよ?」→「帰りません」

の応酬を淡々とねじ伏せていく姿は、王女としての品格と姉としての圧が同時に発揮されていて、読んでいて(見直し)爽快感すらありました。

カインとリアンの“弟愛による暴走”は相変わらずで、

屁理屈をこねながらも帰りたくない理由が全部ルイトに繋がっているのが、この家族の絆の深さを感じさせます。

そして今回のハイライトはやはり、シエルが兄2人の首根っこを掴んで馬車に放り込むシーン。

王族とは?品格とは?という疑問が一瞬よぎるほどの豪快さでしたが、それでも“この人がいないと家族が崩壊する”という説得力がありました。

学園長の

「これは長くなりそうじゃのう…」

という心の声も、読者の気持ちを代弁してくれていて良いスパイスになっていますね!読書お疲れさまでした!次も読んでくださると嬉しいです!

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