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ロイヤルホテル

シャルナを回収し、皆の所に戻った。

あと、腕が死んだ…何故かって?さっき(前話)言ったろ?コイツ(シャルナ)1人は余裕なんだが………本が余計でな…抱えるんじゃなかった…あ〜浮遊輪廻使えないのがこんなに不便とは思わなかった…ココでこんなに重い買い物しないから余計に…気づかなかった…というか盲点だった…

で、腕に力が入らなくなり、今に至る。

腕はしばらくしたら復活するハズ…

俺の予想通り、レオンは七彩式魔術書を持たなかった。

ミミルも持たなかった。

白狐精霊獣なんだから持てるだろ…魔獣の獣入ってるし…

それで、あの計画性の無い馬鹿(シャルナ)はソリを買って踏ん張りながら少しずつ運んでる。

これを機に懲りろ。

ということで、今向かってるのは(ルイト)が予約したロイヤルホテルネージュ。

名前の由来がこの国名がラ・ネージュ故らしい。

ラ・ネージュに拘らなくても良いだろ…宗教じゃあるまいし…

はぁぁ…さっさと着かないかな〜というか国内で馬車はダメだの浮遊輪廻はダメだのめんどくさいな…そろそろ足が棒になる………

◇◇◇

チェックインを済ませ、各部屋に皆入ったと思えば皆が俺の部屋に来た。

え?なんでだ?

俺はベットで横になり、シャルナは伸び、レオンは紅茶を淹れ、椅子に座り飲み、ミミルはレオンの反対側の椅子に座ってピーランの実を食べていた。

「づーがーれーだ!」

じたばたと暴れながら言うシャルナ。

暴れんなよ…

「自業自得だろ?懲りろ」

「だってぇ〜!」

「自・業・自・得」

「うぅ…」

レオンの圧に負けるシャルナ。

何やってんだよ…

あ〜色々と散々な目にあったな……ん…眠た…

そう感じたと共に、不意に欠伸が出てしまった。

「ルイトも意外と眠気感じるのね」

「仕方ないだろ…疲れたんだから…ミミルは楽で良いよなぁ〜」

「私もピーランの実食べる行為で疲れてるわよ」

「そんなちっぽけな事で一緒にする…な…」

言う途中で瞼が重くなり、瞼が静かに閉じた。

「ルイト寝た?」

「寝たな…」

「話してる途中で寝るのね…王族でも」

「そこが人間だろ」

「七彩式魔術書読んでから寝ようかな〜」

「というか良いよなぁ〜ミミルって寝なくて良いんだろ?」

「白狐精霊獣ってほぼ霊体に近い存在だからね」

「霊体だったのか?!」

「近い存在って言ったでしょう?」

「ふぅん?」

「似た者同士ね〜この3人」

「ミミルもじゃない?」

「そんなに感情薄くないわよ」

「そう?」

「そういう所よ」

「へ〜」

そんな会話も聴こえるワケもなく、俺は深い眠りについたのだった。

第104話を読んでくださってありがとうございます!作者です!

今回はラ・ネージュ国での買い物を終えて、ようやくホテルに到着した“休息回”…のはずが、休息する前に全員が疲れ果てていた回になりました。

特にルイト。

シャルナを回収しただけならまだしも、七彩式魔術書を大量に抱えたせいで腕が死亡。

浮遊輪廻が使えない国の不便さを、王子が一番痛感するという展開に。

そしてシャルナはというと、ソリを買ってまで魔術書を運ぶという執念。

雪国なんでね、まだ運ぶの楽だと思うけれど…

レオンもミミルも絶対に手伝わないあたり、この4人の関係性がよく分かるシーンでした。

ホテルに着いてからの

「なぜか全員ルイトの部屋に集合する」

という流れも、もう完全に家族のような空気で書いていて楽しかったです。

シャルナの「づーがーれーだ!」や、レオンの「自・業・自・得」、ミミルのマイペースなピーランの実タイムなど、それぞれの個性が自然に出てくれて、作者としてもお気に入りの回になりました。

ん?ミミル…レオンにピーランの実食べるの禁止食らってなかったか?あれ?まぁ、いいか…

そして最後はルイトの寝落ち。

王族でも疲れたら普通に寝る。

むしろ寝落ちする。

そんな“人間味”を出せたのも良かったです。

次回は深夜の出来事。

シャルナが見てしまった“あるもの”とは……ぜひ続きも楽しんでいただけたら嬉しいです!

それでは、また次の話でお会いしましょう!

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