夜の出来事
七彩式魔術書読破ッ!
意外と難しかった…これが魔術の面白いところなのよね〜
深夜3時…ちょっと散歩してから寝よっと…
ということで、上着を羽織って部屋を出る。
このロイヤルホテルネージュの最上階に私達の宿泊する部屋があって、なんと4部屋しかない。
間違えて入っても謝る必要なし!
廊下を歩くとドリンクコーナーと景色を一望できる大きな窓の前に複数のソファがあった。
ドリンクコーナーのネージュ水の紙コップを手に取り、飲みながらソファに座った。
綺麗…?なのかはよく分からないけれど、多分綺麗。雪景色。あ!星がよく見える…宇宙って広いなぁ〜何億光年も離れてたりする星々。
行けるなら行ってみたい。
そんな事を考えながら水を飲み干した。
しばらく眺めた後、ソファから立ち上がり、紙コップを潰してゴミ箱に捨てて自分の部屋を目指して歩く。
え〜っと…確か前から2番目だったような…
そう思い出し、ドアを開ける。
中に入ると、私の部屋ではなく、ルイトの部屋だったので、閉め……ん?あれ…枕よね?
視界には枕を抱き枕にし、抱きしめて寝ているルイトが居た。
へ〜と思いながらドアを閉めると…
「シャルナ?」
レオンが隣に立ち、声をかけてきた。
「え?」
「シャルナも見たか?王族でもするんだな〜」
どうやらレオンも見たらしい。
「だね〜というか何でこの時間に起きてるの?」
「それは俺のセリフだっての」
「私は魔術書読んでた」
「俺は紅茶飲んだから寝れなかった」
「自業自得じゃない?」
「うっ…」
「じゃあおやすみ〜」
「おやすみ」
そう言って私は少し歩き、私の部屋に着き、寝た。
第105話を読んでくださってありがとうございます!作者です!
今回は、深夜3時のシャルナの散歩から始まる、ちょっと静かで、ちょっと笑えて、そして最後に“とんでもないギャップ”が爆誕する回でした。
七彩式魔術書を読み切ったシャルナのテンションは相変わらずで、星空を見ながら宇宙に思いを馳せるあたり、「この子ほんとに魔術オタクだなぁ」と書きながら思いました。
そして今回のメインイベントはやっぱりーー
ルイトが枕を抱き枕にし、抱きしめて寝ていた事実。
普段はしっかり者で、王族で、シャルナの保護者みたいな立ち位置なのに、寝るときだけ“無自覚かわいい”姿を見せるというギャップ。
シャルナの「へ〜」という素の反応と、レオンの「王族でもするんだな〜」のツッコミで、完全にオチがつきました。
深夜にこっそり起きてるシャルナとレオンの会話も、幼なじみ感が自然に出ていて、作者としてもお気に入りのシーンです。
次回は朝の出来事。
ルイトがこの“枕を抱き枕にし、抱きしめて寝ていた事件”を知るのか知らないのか、そしてシャルナたちがどう扱うのか……ゆるく続いていくので、ぜひ楽しんでください!
それでは、また次の話でお会いしましょう!




