ラ・ネージュ国
10分足らずで到着した、ラ・ネージュ国。
ラ・ネージュ国は、浮遊が国内で禁止されているため、歩くことに…
そして、しばらく歩いた時に言ったレオンの第一声。
「歩くとは聞いてないぞルイト」
「言い出しっぺはお前だろ?知ってるんじゃなかったのか?」
「こんな歩くとは思いもしなかった…ほら、シャルナ死んでる」
そう言いながら最後尾より4km程離れたところで腰を曲げながら歩く私に目を向けた。
それに気づかない私は、もう、老婆の如く足取り重く歩いている。
「酔いには耐性あって、体力には耐性ないのかよ…」
「それがシャルナなんだよ…ルイトは知らないだろうけど…」
「何を?」
「シャルナは魔力量は桁違いなクセに体力は12歳平均体力より少なすぎるってことと、助けを求められないことだ」
「最初のは解る…助けを求めない人って居るのか?」
「ココにいるだろ…シャルナという非人間的な存在が」
「なるほどな〜じゃっ!お先〜!」
そう言い、走りつつ私を悠々と抱き上げて走り出すルイト。
え?ちょっと…楽なんだけれど…それは頑丈すぎるって…
何故そう思うかって?抱き上げると同時に上着を私の下半身にぐるぐると巻いたからである。
巻くのはいいのよ…巻くのは………でもさ、身動き取れないのよ…硬すぎて…どうなってるのよ…
「ちょっと待てよ!」
「お前、上位騎士なクセに体力ないのか?」
「有る!」
「なら着いてこい!」
「脚の長さ!」
「子供ね…」
ルイトとレオンの会話を幼稚過ぎる会話だと思ったミミルは、小走りし始めた。
第102話を読んでくださってありがとうございます!作者です!
今回はラ・ネージュ国に到着したものの、まさかの“浮遊禁止”という縛りのせいで、シャルナが開始早々に戦闘不能になる回でした。
光速で移動して10分で着いたのに、到着後は徒歩で地獄を見るという落差が、書いててめちゃくちゃ楽しかったです。
シャルナの体力の無さは前から描いていましたが、ここまで“老婆化”するとは作者も思ってませんでした。
ルイトの雑な優しさ(上着ぐるぐる巻き)や、レオンとの脚の長さバトル、そして呆れて小走りするミミル……三人の掛け合いが完全に旅コメディで、本編の緊張感から少し離れた“息抜き回”になったかなと思います。
次回はラ・ネージュ国での本格的な観光に入ります。
この国ならではの文化や設定も出てくるので、ぜひ楽しみにしていてください!
え?なんで観光かって?たまにはいいじゃない!
それでは、また次の話でお会いしましょう〜!




